浦和、興梠スタメン復帰も4戦連続無得点 得点力不足の課題は“サイド一辺倒”?
興梠がスタメン復帰、西が移籍後初出場も柏に0-1で敗戦
浦和レッズは27日、ホームでのルヴァンカップ第2節・柏レイソル戦に0-1と敗れた。負傷で出遅れていたエースFW興梠慎三がスタメン復帰したものの、公式戦4試合連続ノーゴールと得点力不足が重く圧し掛かっている。
浦和は昨季まで徳島ヴォルティスを4シーズン率い、J1昇格へ導いたリカルド・ロドリゲス監督が就任。始動から攻撃的なサッカーを志向したトレーニングも積んできたが、公式戦のスタートからゴール欠乏症が続いている。この柏戦の前の段階で公式戦7試合3ゴールにとどまり、そのすべてがセットプレーでもある。自陣からボールを運ぶ部分では試合ごとに改善は見られるが、敵陣でのアクションには物足りなさが残ってきた。
そうしたなか、この試合では昨季最終戦で負傷して手術し、今季は出遅れた興梠がスタメン復帰。それだけに、FW杉本健勇との2トップでのゴールに期待がかかった。しかし、その2トップがゴール前でシュートを放つような形を作ることができない。後半に入り、それぞれヘディングシュートを放つ場面こそあったが、ゴール前の決定機と言えるような状況ではなかった。
ロドリゲス監督は試合後、「ゴール前のところで言うと、もしかしたら突破は必要かもしれない。コンビネーションも、ゴール前で足りないところがあるのは認識している。そういったやり方を増やしていければ。長い道のりの過程だと思っているので、積み重ねていきながら、やれることを増やしながらやりたい」と話す。
また、この試合が負傷からの復帰で浦和移籍後の初出場、今季の公式戦でも初戦となったDF西大伍は、得点力不足について「気づいたことはあるのでチームに落とし込みたい」と言及。その中身についての詳しいコメントは避けたが、「練習で用意したことはもちろん表現するけど、相手は相手でやり方がある。そればかりにならずに、試合の中で選手たちがそれに応じたプレーをやっていければ良いかなと思った」という言葉を残した。