日韓戦完勝も「致命傷になりかねない」 日本代表「韓国戦出場17人」を金田喜稔が採点

FW浅野拓磨(パルチザン)【写真:Getty Images】
FW浅野拓磨(パルチザン)【写真:Getty Images】

充実の浅野が見せた爆発的スピード「以前よりも速くなったと思うほど…」

<途中出場>
■江坂 任(柏レイソル/MF/←ハーフタイムIN)=★★★

 もともと代表にいつ入ってもおかしくない選手だった。チームメートであるGKキム・スンギュとの1対1のシーンは決めてほしかったが、後半38分にCKのキッカーを務めて遠藤の3点目をアシスト。バランス良く右足、左足で精度の高いキックができることを含めて、非常に面白い存在だ。

■小川諒也(FC東京/DF/←後半21分IN)=★★★

 代表デビュー戦となったなかで、安定感を示した。日本では稀少な左利きの左SBとして、今後のさらなる成長に期待したい1人だ。

■古橋亨梧(ヴィッセル神戸/MF/←後半29分IN)=★★★

 限られた時間のなかで攻守に精力的な動きを見せた。後半アディショナルタイムに訪れたチャンスでゴールは奪えなかったが、持ち味は発揮した。

■浅野拓磨(パルチザン/FW/←後半32分IN)=★★★

 出場直後の後半36分に、こぼれ球に反応して一気に相手最終ラインを突破したスピードは圧巻。惜しくもシュートは決められなかったが、以前よりも速くなったと思うほどの動きを見る限り、セルビアで結果を残している自信が現在の充実ぶりにつながっているのだろう。先発でもジョーカーとしても、あのスピードはチームの武器になる。

■脇坂泰斗(川崎フロンターレ/MF/←後半41分IN)=評価なし

 出場時間が短く、攻撃面での見せ場は訪れなかった。大きなミスもなく、日本代表での一歩を記した。

■川辺 駿(サンフレッチェ広島/MF/←後半41分IN)=評価なし

 代表デビュー戦だったが、落ち着いたプレーぶりだった。今後より長い時間起用された時に、真価が問われるだろう。

[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)

1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

(金田喜稔 / Nobutoshi Kaneda)



金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング