「最大の恐怖」 久保の“危険タックル被害”を海外問題視「レアルを激怒させる」
存在感を放った久保への危険なラフプレーに言及「クボを止めるアルゼンチンの手段」
U-24日本代表は26日、国際親善試合でU-24アルゼンチン代表と対戦し、0-1で敗れた。MF久保建英(ヘタフェ)は先発フル出場を果たすも不発に終わったが、海外メディアは、久保に対してのアルゼンチン守備陣の危険なラフプレーに対し、「クボを止めるアルゼンチンの手段は、ボルダラス、そしてレアルを激怒させるであろう」と見出しを打って取り上げている。
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今回の親善試合ではA代表ではなく五輪代表の招集に回った久保だが、試合を通して“違い”を見せつけていた。前半21分に先制点を与えるも、トップ下に配置された久保は右サイドに流れながらボールを受け、果敢な突破でアルゼンチン守備陣を随所で打ち破っていた。
後半に入ると、左サイド寄りでボールを受ける機会が多くなった久保は、スルーパスに抜け出してグラウンダーのクロスで決定機を演出し、ゴール前では右足の豪快なダイレクトボレーで強襲するなど、無得点に終わったものの、フル出場で存在感を放った。
アルゼンチン側は、久保がボールを受けた際は、警戒心を露わにひと際激しいチャージを敢行していたが、スペイン紙「AS」は「クボを止めるアルゼンチンの手段は、ボルダラス、そしてレアルを激怒させるであろう」と見出しを打ち、前半27分のファウルの場面に注目している。
敵陣左サイドでパスを受けた久保は、アルゼンチン守備網に囲まれながらも一気に前線へボールを運ぶ力強いドリブル突破を見せる。すると、耐えかねた相手MFサンティアゴ・アスカシバルが背後から強烈なスライディングタックルを敢行。久保はスピードそのままにピッチへと転倒し、その勢いでもう一人の相手選手と接触。しばらく痛みに悶える様子を見せていた。
主審は迷わずイエローカードを提示したが、同メディアは「クラブにとって最大の恐怖は、FIFAウイルスだ」と指摘。“FIFAウイルス”とは、サッカー界の造語で、代表ウィーク中の負傷離脱を意味している。まさしく負傷しても不思議ではないワンシーンだった。
記事では「この日本人は背後からのタックルに苦しみ、別のアルゼンチン人DFと激しい衝突に遭った。(アルゼンチンの守備陣が)全くもって褒められたプレーでなかったのは疑いようもない」と、危険なラフプレーを批判していた。最終的には大事に至らず、クラブにとっても代表にとっても胸をなでおろしたことだろう。