日韓戦“惨敗”で韓国代表監督に解任危機? 英記者が指摘「想像の斜め上をいく失望を…」
守備面で脆さを見せた韓国、パウロ・ベント監督の采配も冴えず日本に0-3敗戦
韓国代表は25日、日産スタジアムでの国際親善試合で日本代表と対戦し、0-3で完敗した。10年前に札幌で行われた前回の国際親善試合と同スコアの結果となったなか、かつてAFC(アジアサッカー連盟)の機関紙「フットボール・アジア」編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、20年以上にわたってアジアサッカーを追う英国人記者マイケル・チャーチ氏は、韓国代表を率いるパウロ・ベント監督に解任危機が迫る可能性を示唆している。
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新型コロナウイルスの影響を受けるなかで開催された今回の日韓戦で、韓国は絶対的エースのソン・フンミン(トッテナム)が負傷で参加を辞退。FWファン・ヒチャン(RBライプツィヒ)はコロナ禍による隔離措置の関係で不参加となり、FWファン・ウイジョ(ボルドー)らも招集できなかった。
ベストメンバーが揃わなかったことで、ベント監督は20歳MFイ・ガンイン(バレンシア)を“ゼロトップ”気味に配置。だが、この采配が裏目に出たのか、韓国は序盤から攻守に機能性を欠き、球際でも持ち味の激しさを見せることができない。過去に何度も日韓戦を見てきたチャーチ氏も、こうした韓国の姿に驚きを隠せず、「韓国守備陣の集中力の欠如こそがこの試合のハイライトだろう。時に無気力状態で棒立ちとなり、信じられないことに興味すらなさそうだった」と振り返っている。
前半17分にFW大迫勇也(ブレーメン)のバックヒールパスから、DF山根視来(川崎フロンターレ)に代表デビュー弾を叩き込まれて先制を許すと、同27分にはカウンターからMF鎌田大地(フランクフルト)に決められ、韓国は2点ビハインドで前半を折り返した。後半に入っても試合の流れを大きく変えることはできず、同38分にはセットプレーからMF遠藤航にダメ押し点を叩き込まれ、0-3で完敗した。
今回の日韓戦は国際親善試合としては10年ぶりの開催となったが、奇しくも2011年8月10日に札幌ドームで行われた一戦と同スコアになった。当時、韓国メディアは「札幌の惨事」と伝えていたが、チャーチ氏も今回の試合結果を受けて、10年前の一戦を引き合いに出し次のように綴っている。