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本田不発でミラン赤っ恥! 19位相手にドローで7位転落 3年連続欧州カップ戦出場権喪失危機
今季7位なら、イタリア杯決勝ユベントス戦勝利がEL出場の唯一の条件に
中央で動かない3トップが攻撃のフタになり効果的な攻めは見せられなかったミランだが、セットプレーで活路を見出す。同29分、CKのチャンスでアレックスで頭でつないだところに、交代出場のDFルカ・アントネッリがオーバーヘッドキックを決めて2-3と詰め寄った。ブロッキ監督はFWジェレミー・メネズをMFホセ・マウリに代えて投入。衝撃の4トップ作戦に打って出た。
ミランの前線は相手ペナルティーエリア内で突っ立ってボールを待つ状況になり、機能性は上がらなかったが、終了間際の同45分に奏功する。ゴール前に強引に入れたボールで、相手DFのハンドを誘発してPKを獲得。途中出場のFWメネズが決めて何とか3-3の同点に追いつきた。
土壇場のドロー劇となったが、試合後のスタジアムにはブーイングが響き渡った。セリエBへの降格が迫る19位に対して、2試合連続の体たらくにサポーターは怒り心頭だった。一方、フロジノーネはクラブ史上初となるセリエAのアウェーゲームで3得点という記録を樹立した。
イタリア杯決勝戦に出場しているミランは対戦するユベントスがリーグ優勝を決めているため、イタリア杯の結果と関係なく、リーグ6位をキープすれば、来季のUEFA欧州リーグ(EL)出場権を獲得できるはずだった。だが、この日のサッスオーロの勝利で7位に転落。このままではイタリア杯で優勝しなければ、EL出場権を手にすることができない。
かつての名門は3年連続で欧州のカップ戦出場権を喪失する屈辱が現実味を帯びている。この3年間はこの日試合後に無言を貫いた本田の在籍期間でもある。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images