右サイドの新コンビは“再登用”の価値あり 韓国を脅かした伊東&山根の”縦”意識

代表デビュー戦ながら驚きを与えた山根のパフォーマンス

 前半、日本は韓国をシュート1本に抑え込んだ。中盤を制圧したのに加え、左サイドからの攻撃もほぼ無力化していた影響も大きい。相手の左SBホン・チョルが効果的に攻め上がれなかったのは、伊東、山根が積極的に前に出たからに他ならない。

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 伊東のスピードに乗ったドリブルからの仕掛けも素晴らしかったが、何よりも驚きだったのは山根のほうだろう。

山根の持ち味は、サイドバックながらリスクを顧みず高い位置取りで攻撃を援護する姿勢。Jリーグ王者・川崎で見せるそのスタンスは、代表に行っても変わらなかった。

「僕の特徴はゴールのにおいがするところに入っていくこと」。得点シーンをそう振り返ったように、宿敵・韓国との代表デビュー戦で萎縮することなく、FWに扮したかのようなゴールまで決めて見せた。

 新型コロナウイルスの感染症対策から、海外組との接触は練習やミーティングのみに限られたものの、連係面では申し分のなさを見せた。1列前の伊東とは初コンビながらも息の合ったプレーで再三相手に脅威を与え、後手に回した。

「(伊東)純也くんとコミュニケーションを取りながらできたので今日に関しては難しさがなく、問題なくできたと思う。スピードがある選手なので1対1はあまり邪魔せず、僕が幅をとるのか、純也くんが幅を取るのか気にしていた。僕自身はストレスなくできた」

酒井宏樹(マルセイユ)、室屋成(ハノーファー)の招集外により抜擢された機会で、十分な手応えを掴んだ。レベルの高い相手にどれほど通用するのか、伊東との右サイドコンビはもう一度試してみる価値はありそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)



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