右サイドの新コンビは“再登用”の価値あり 韓国を脅かした伊東&山根の”縦”意識
右サイドで好連係、初めてコンビを組んだ伊東&山根の積極性が際立つ
日本代表は25日、国際親善試合で韓国代表と対戦し、3-0の快勝を収めた。前半からリズムを掴んだ日本は効率良く得点を重ね、宿敵を圧倒。とりわけ目立っていたのが、右サイドを務めたMF伊東純也(ヘンク)、DF山根視来(川崎フロンターレ)の2人による”縦”を意識したプレーだった。(取材・文=Football ZONE web編集部・橋本 啓)
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宿敵・韓国との10年ぶりとなる国際親善試合。互いの意地がぶつかり合う伝統の一戦は、意外にもあっさり勝負がついた。
日本は前半17分、ペナルティーエリア付近で相手に当たって浮いたボールを、FW大迫勇也(ブレーメン)がバックヒールで最終ラインの背後へ。これに代表デビューの山根が反応すると強烈なシュートを決め先制点を奪う。同27分にはカウンターからMF鎌田大地(フランクフルト)が加点。後半にもコーナーキックからMF遠藤航(シュツットガルト)のゴールで3点目を奪い、奇しくも10年前と同じスコアで完勝した。
前後半を通したシュート数でも、19対6で日本が圧倒。エースFWソン・フンミン(トッテナム)を負傷で欠き、コロナ禍でベストメンバーを組めなかった韓国の低調ぶりは差し引くべきではある。それでも、日本の攻撃時の連係には目を見張るものがあった。日本は遠藤、MF守田英正(サンタ・クララ)の2ボランチを中心に、相手の中盤へ果敢にプレス。主導権争いで優位に立つと、攻撃のベクトルは常に前を向いていた。
森保監督は、攻守にアグレッシブな戦いを基本コンセプトに掲げてきたが、まさにそれを体現した内容に「カウンターでの単発な攻撃ではなく、ボール保持者に対して多くの選手が勇気をもってミスを恐れずボールに関わる、チャンスを作ってゴールに向かおうという姿勢が素晴らしかった」と賛辞を送った。
カウンターから生まれた2点目の場面でも、大迫がボールをキープする間に、両サイドから複数人が湧き出るように攻め上がったのが印象的で、なかでも右サイドで好連係を見せた伊東、山根の”縦”を意識したプレーが目を引いた。