完勝劇で「失望に終わった」と酷評された選手は? 英記者が韓国戦“先発11人”を採点
A代表デビュー戦で初ゴールの山根は「ほかの代表選手も見習うべき冷静さ」と評価
森保一監督率いる日本代表(FIFAランク27位)は25日、日産スタジアムで行われた国際親善試合で韓国代表(同38位)と対戦。前半17分にDF山根視来(川崎フロンターレ)がA代表デビュー弾を挙げ、同27分にMF鎌田大地(フランクフルト)が追加点を奪うと、後半にはMF遠藤航(シュツットガルト)がダメ押し弾を決め、3-0で完勝した。日韓戦では2013年以来8年ぶりの白星、完封は11年の親善試合(3-0)以来10年ぶりとなった。
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かつてAFC(アジアサッカー連盟)の機関紙「フットボール・アジア」編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、20年以上にわたってアジアサッカーを追う英国人記者のマイケル・チャーチ氏が、先発した11選手を採点。圧勝劇で高評価が相次ぐなか、不発に終わったMF南野拓実(サウサンプトン)に攻撃陣で唯一、「失望に終わった」と厳しい評価を与えている。
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韓国戦の日本代表スタメン11人の採点(10点満点)
【GK】
■権田修一(清水エスパルス) 5点
比較的に穏やかな夜。試合の大半で出番がないために、アンテナを張り続ける。最終ラインのシャープさのおかげで、散発的な相手の攻撃を排除できた。
【DF】
■吉田麻也(サンプドリア) 6点
いつも通り役割を果たしたが、だらしない韓国の攻撃で見せ場はあまりなし。キャリアで最も容易な日韓戦となった。
■佐々木翔(サンフレッチェ広島) 5点
森保監督のスカッドでサイドバックのほかの選択肢と比較すると、この日の韓国相手に脅威になることも、冒険心もなし。しかし、無失点のチームには貢献した。
■山根視来(川崎フロンターレ) 7点
完璧なまでのA代表デビュー。守備ではスピードと読みで存在感を示し、抜群の先制点を決めた。ほかの代表選手も見習うべき冷静さだ。
■冨安健洋(ボローニャ) 6点
吉田同様に、限界を示した韓国の前線に余裕で対処。最悪な出来事は試合中に顔面を殴打されたこと。このセンターバックにとっては数少ない懸案事項だ。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。