「日本側も困惑」 “韓国至宝”の起用法に母国メディア不満「なぜあそこにいる?」
日本に0-3で完敗した韓国、最前線起用のFWイ・ガンインは不発に終わる
日本代表は25日、国際親善試合で韓国代表と対戦し、3-0の圧勝を収めた。攻守にわたって日本が主導権を握る展開となった一方、韓国の攻撃陣は決定機をほとんど創出することができず、試合を通して沈黙した。韓国メディアは“韓国の至宝”MFイ・ガンインの起用法に、「なぜイ・ガンインがあそこにいる? ベントの悪手に日本側も困惑」と見出しを打って取り上げている。
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欧州組も招集される日韓戦は、2011年8月の国際親善試合(3-0)以来、約10年ぶりとなった。試合は前半17分にDF山根視来(川崎フロンターレ)、同27分にFW鎌田大地(フランクフルト)、後半38分にMF遠藤航がゴールを奪い、日本が3-0で完勝。一方、エースのFWソン・フンミンを欠いた韓国の攻撃陣は試合を通して沈黙していた。
この日、バレンシアに在籍する20歳のイ・ガンインが本職ではない最前線に配置され、“ゼロトップ”システムで臨んだものの、一切機能しなかったことを受け、韓国メディア「スター・ニュース」は「なぜイ・ガンインがあそこにいる? ベントの悪手に日本側も困惑」と見出しを打ち、「最悪の悪手だった。日本のマスコミさえ、この1トップ起用に疑問符を打ったほどだ」と、パウロ・ベント監督の采配は対戦相手にとっても不可解なものであったと指摘している。
記事では、「イ・ガンインはパスとキープ力を最大の強みとする攻撃的MFだ。実際、これまでも代表で中盤の役割を任されてきた。そんな彼に最前線を任せるのは、変則的な戦術だった。意図は明確で、最前線で彼にキープ力を発揮してもらい、2列目アタッカーの俊足を生かすプランだった」と、ベント監督の采配の狙いについて言及している。
それでも、「問題だったのは、イ・ガンインに向けたパスが、どれもロングパス一辺倒だったことだ。身長が173cmの彼は、吉田麻也ら相手守備陣と空中戦で競り合うのは困難だった」と“作戦失敗”の要因を指摘している。ソン・フンミンの不在が韓国にとって痛かったのは間違いないが、穴を埋める打開策を提示できなかったことは大きな課題として残ったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)