ミラン本田がトップ下で2戦連続スタメンへ 序列”一番手”のライバル招集外が決定
フロジノーネ戦に先発予想 ボナベントゥーラ、ベルトラッチは欠場
ACミランの日本代表FW本田圭佑は、1日の本拠地フロジノーネ戦で2試合連続スタメンの可能性が高まっている。
クリスティアン・ブロッキ監督が「トップ下の一番手」と明言したイタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラが、前節のカルピ戦に続き右太ももの筋肉を傷めている影響で、フロジノーネ戦で招集外になることが発表された。中盤では他にもイタリア代表MFアンドレア・ベルトラッチも招集外になっている。
ミラン専門のニュースサイト「milannews.it」は、前節に続いてトップ下の本田を右からユライ・クツカ、リッカルド・モントリーボ、ホセ・マウリの3ボランチが支える形が有力だと予想している。前線では前節が出場停止だったFWマリオ・バロテッリがスタメンに戻り、FWカルロス・バッカと2トップを組むと予想されている。
本田にとってフロジノーネは、シニシャ・ミハイロビッチ前監督が率いていた当時の12月20日に行われた前回対戦でスタメンのチャンスをつかみ、そこから公式戦17試合連続スタメン出場とレギュラーを奪うきっかけになった対戦相手だ。昇格組のフロジノーネは残り3試合となった現在、勝ち点32で19位。残留圏内に入るためには5ポイント差を埋める必要があり、死に物狂いで勝利を目指してくることが予想される。
一方のミランも、この試合は来季に向けた重要な一戦となる。すでにリーグ優勝を果たし、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得しているユベントスがイタリア杯決勝に進出しているため、6位のチームにもUEFAヨーロッパリーグ出場権を得られる可能性が浮上。そのため、勝ち点1差の7位サッスオーロから猛追を受けている状態だ。ミランは最終節に3位ローマ戦を残しており、このゲームでは確実に勝ち点3を奪うことが求められる。
シルビオ・ベルルスコーニ会長の独断専行で監督交代が行われて以降、ミランの周辺には暗いニュースが飛び交っている。中国企業アリババへの株式売却問題など、ピッチ外ではさまざまなニュースを提供している状態だが、本田の活躍でピッチ上のミランにポジティブなニュースをもたらしたいところだ
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images