「史上最強」の日本代表が韓国を圧倒 香川、本田らが達成した日韓戦“37年ぶり快挙”
若き才能が伸びたザッケローニ前期、韓国には一度も負けなかった
スタメン11人中7人が欧州組で、香川はドルトムントの連覇や二冠の軸を成し、内田はCLで準決勝に進出。全員がレギュラー格で活躍し、李や交代出場した清武も翌年には欧州へ移籍していく。日本サッカー界が歴史上、最も勢い良く伸びつつある時期で、W杯最終予選で圧倒的な強さを誇示するまでのザッケローニ前期は史上最強だったかもしれない。
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ちなみにザッケローニ監督時代の韓国戦は2勝2分と、一度も負けていない。そういう意味では、1勝2分だったハンス・オフト体制と並び、歴代日本代表監督の中でもライバルとの対戦で日本の特長を巧みに引き出した双璧と言えそうである。
[日本代表メンバー]
GK
川島永嗣
DF
駒野友一
(後半10分:槙野智章)
内田篤人
今野泰幸
吉田麻也
MF
遠藤保仁
(後半28分:家長昭博)
長谷部誠
(後半21分:阿部勇樹)
岡崎慎司
(前半35分:清武弘嗣)
香川真司/2得点
(後半40分:細貝萌)
本田圭佑/1得点
FW
李 忠成
(加部 究 / Kiwamu Kabe)
加部 究
かべ・きわむ/1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近選手主体のボトムアップ方式で部活に取り組む堀越高校サッカー部のノンフィクション『毎日の部活が高校生活一番の宝物』(竹書房)を上梓。『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(いずれもカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。