日韓戦、勝負のカギは“ボランチにあり” 元日本代表MF福西崇史が推すコンビは?
初招集の川辺にも注目「海外の選手相手にどれだけできるか」
個人的には、今回の日韓戦では遠藤と海外移籍後初めての代表招集となった守田の組み合わせを第一に見たいと思います。ただ、代表初招集の川辺駿(サンフレッチェ広島)も見たいですね。3列目から飛び出せる選手ですし、彼が海外の選手を相手にどれだけできるかも見たいところです。そう考えると、Jリーグで開幕6連勝を収めている名古屋グランパスで、しっかりと結果を残している稲垣祥も見たい1人。彼はボールを奪う力に長けていますが、あのミドルシュートは日本になかなかない武器です。
今回は同時にU-24日本代表の活動もあり、8名という非常に多くの初招集選手がいます。日韓戦での代表初キャップになれば凄いこと。自分がどれだけ国際Aマッチで戦えるかを示すうえでも、これ以上はない場所です。日韓戦では良いプレーをしても、悪いプレーをしても、多くの人の記憶に残っていきます。
ただし、デビュー戦で自分ができることをアピールしながら、チームにフィットしていくというのは、かなり難しい作業です。チームに合わせ過ぎたら、自分の良さが消えてしまうかもしれません。逆にエゴを出しすぎると、周りとフィットしない可能性もあります。そうした状況で、誰が与えられたチャンスを生かして結果を残せるかは注目したいポイントですね。
今回の日韓戦は、久しぶりに国内で行われる国際Aマッチになります。日本代表の試合が国内で見られる有難さを噛み締めるとともに、サッカーの日韓戦、その特有の熱さ、ただの1試合ではないところも楽しんでもらいたいと思っています。
[プロフィール]
福西崇史/1976年9月1日生まれ、愛媛県出身。95年にFWとしてジュビロ磐田に加入すると、プロ入り後にボランチへコンバートされ黄金時代を迎えたチームの中盤を支えた。J1通算349試合62得点の成績を残し、Jリーグベストイレブンも4度受賞。日本代表としても国際Aマッチ64試合7得点を記録し、2002年日韓大会、06年ドイツ大会とワールドカップに2度出場した。04年アジアカップでは優勝を経験している。3月25日の日韓戦ではリアルタイムスポーツ実況アプリ「GayaR」(ガヤール)で、ボランチに特化した解説「ボランチゼミナール」を実施する。
■「GayaR (ガヤール)」概要
[対応]
iOSアプリ、Androidアプリ、ブラウザ(PC/スマートフォン)
[URL]
[ftp_del] https://www.gayar.net/lp/[/ftp_del]
■「ボランチゼミナール」概要
福⻄氏が試合中継を見ながら「ボランチ視点」で解説する新しい取り組み。「ボランチが分かれば、サッカーがより分かる」という視点で、試合がどう動いているのか、選手が何を考えているのか、福西氏がピッチに立っていたらどんな選択をするのかなどを、分かりやすく話していく予定だ。福西氏の音声解説に対して、視聴者はチャット機能を使って質問ができるなど、双方向のコミュニケーションも可能。第1回として3月25日19時20分キックオフの「日本代表×韓国代表」の一戦で実施する。
(河合 拓 / Taku Kawai)