「絶対に勝たないといけない試合」 主将・吉田が“後輩”たちに伝えたい日韓戦の意義
主将の吉田は10年ぶりの日韓戦に向けて熱い思いを吐露「楽しみにしていた」
森保一監督率いる日本代表は25日、国際親善試合・韓国戦に臨む。日韓戦を前日に控えた24日には、主将のDF吉田麻也(サンプドリア)は、10年ぶりとなる宿敵との一戦を前に気持ちを高ぶらせた。コロナ禍においても韓国と対戦する意味を次世代へと伝えていくため、言葉で、プレーで発信し続ける。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
「歴史的にライバル国であること。あくまでスポーツ的にライバルチームだし、個人的に言えば韓国にロンドン五輪で負けた時には本当に悔しくて、2度と負けたくないと思った。そういうコメントもしたと思う。11年には札幌で(A代表の)試合があった。あの時は僕も若くて(2ゴールを挙げた)香川(真司)選手に勝たせてもらった。10年間、韓国との対戦を楽しみにしていた。個人的にはすごく大切な一戦になると思っている」
言葉一つ一つに覚悟が詰まっていた。吉田にとって特別な韓国戦。2012年のロンドン五輪、オーバーエイジ(OA)で出場した吉田は、メダル獲得がかかった3位決定戦で敗戦を喫した。A代表としては2011年に行われた国際親善試合以来、10年ぶりの対戦となる。その間、E-1選手権(東アジアカップ)で4度対戦したが、1勝1分け2敗。現在は2連敗中だ。ライバルを倒すためには必要なことを吉田は理解している。
「一つ一つの球際だと思う。フィジカル的に同じアジア人でも日本より優れているのは間違いないと思う。そのなかで、一つ一つの勝負に勝っていくこと。メキシコと前回(昨年11月に)やって、分析で見たけど、後ろ(守備陣)はフィジカル的に優れているというのが最近の印象。そこが一つのキーになるんじゃないか、と。そこで戦う、いかに自分たちの土俵に持っていけるか」
日本代表は昨年欧州で行った4試合で、2勝1分1敗だったものの、流れからのゴールは奪えなかった。今回は、新型コロナウイルスの影響もあり、最終ラインを支えるベテランDF長友佑都、DF酒井宏樹(ともにマルセイユ)の両翼が不在。初招集のメンバー8人とともに負けられない一戦で勝利を掴みに行く。
「こういう絶対に勝たないといけない試合で、トライもしなければいけないことは(W杯)最終予選でも出てくる。そういう親善試合をできることは意義がある。経験の少ない選手がいきなりこういう試合で良いパフォーマンスは難しいと思うので、僕は良いパフォーマンスで引っ張っていかないといけない」