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“失明危機”から復活の31歳DFに降りかかる新たな試練 新型コロナ影響も「時間もらえた」
左目を鍛えるトレーニングに励む松本「遠近感、距離感を把握することが特に向上」
3週間の合宿では4度の練習試合に参加。運動量が求められるサイドバックでプレーしながらも、90分を走りきることは全く問題ない。現在は、治療を続けながらも特に左目の強化に務めている。
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「左目はどんどん視力も落ちている状態。そのなかで、目のトレーニングを毎日いろんなトレーナーさんについてもらって行っています。投げてもらったものを掴んだり、短期記憶を鍛えたり、動きながら焦点を合わせたり、目のケアをしたり……遠近感、距離感を把握することが特に向上していると思います。これがクロスの質、精度につながって成果として出ている。右目も瞳孔の調節ができない状態で、太陽の光を浴びると痛みを感じていたのが、少しマシになってきました」
ただ、毎日のトレーニング、継続的な治療には経済的な負担もかかる。それでも、何度も降りかかる試練を乗り越えて世界の舞台を目指し続ける。もう一度、クラブW杯のピッチに立つ目標を達成するために――。
「2月のクラブW杯は残念ながら出られなかったけど、12月まで時間がもらえたとポジティブに捉えています。このままトレーニングを続ければ、もっとパフォーマンスの質は上がる」
オークランド・シティとの契約は6月まで。現地で直接プレーを見てもらえない分、今回参加したプロジェクトでの映像を送り、評価を仰いでいる。「この目でも、これだけのプレーができる」。一歩一歩、確実に手にする自信を胸に、松本は未来に向かって進み続ける。
■クラウドファンディングURL
[ftp_del] https://camp-fire.jp/projects/view/368591?list=search_result_projects_popular[/ftp_del]
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)