大黒柱ケインは「トッテナムを離れたがっている」 マンU移籍加速を英メディア指摘

トッテナムでプレーするイングランド代表FWハリー・ケイン【写真:AP】
トッテナムでプレーするイングランド代表FWハリー・ケイン【写真:AP】

トッテナムからマンUへの移籍が実現すれば、08年のベルバトフ以来

 マンチェスター・ユナイテッドは近年、トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインの獲得に関心を示してきた。現在、トッテナムは来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃しそうな状況にあり、絶対的エースが退団する可能性があるという。英紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。

 トッテナムは、18日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16第2戦ディナモ・ザグレブ戦に0-3の完敗を喫し、2戦合計スコア2-3で敗退となった。ELを優勝すれば、来季のCL出場権を得られていたが、プレミアリーグで4位以内に入らなければ、来季のCL出場が叶わない状況となっている。

 現在、トッテナムはプレミアリーグ6位で、4位のチェルシーとの勝ち点差は「3」。4位以内でのシーズン終了を狙える位置にいるが、デビッド・オーンステイン記者が英衛星放送局「スカイ・スポーツ」に語ったところによれば、もしCL出場権を逃すことになれば、チームのエースであり、キャプテンでもあるケインが、移籍を決断する可能性があるという。

「彼はトッテナムを離れたがっている。だが、彼はキャプテンであり、それを公にすることはできない。クラブにいる以上、そこに対して忠誠心を持っている。だが、彼はクラブを離れて、多くのトロフィーを獲得したがっている。サッカー界で最大のトロフィーを含め、できるだけ多くのトロフィーを獲得したいという考えは、すでにオープンにしている。でも、それをトッテナムで実現するのは難しい。だから、移籍を望むはずだ」

 2024年までトッテナムとの契約を残しているケインにとって、クラブを離れられるための鍵を握るのが、ダニエル・レヴィ会長の存在だ。レヴィ会長は1億2000万ポンド(約180億円)以上のオファーがない限り、ケインの放出には踏み切らないとされており、新型コロナウイルスの影響を受けて財政が縮小している各クラブにとって、難しい状況だ。

 また、レヴィ会長は2008年に元ブルガリア代表FWディミトル・ベルバトフが、ユナイテッドへ移籍して以降、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ、ウェールズ代表FWギャレス・ベイル、イングランド代表MFエリック・ダイアーといった選手たちのユナイテッド移籍を阻止。記事は、「ケインの移籍に対するスタンスを把握したユナイテッドは、それでも彼の獲得に向けて勇気づけられたかもしれない」と、13年ぶりの移籍実現に向けて前向きな形で結ばれている。

 果たしてケインは、名門ユナイテッドへ移籍することになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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