初招集の川辺駿、中村俊輔の背中追いA代表の舞台へ 「絶対に取られない安心感」

サンフレッチェ広島で活躍するMF川辺駿【写真:Getty Images】
サンフレッチェ広島で活躍するMF川辺駿【写真:Getty Images】

A代表初招集となった広島MF川辺がジュビロ時代の経験を語る

 森保一監督率いる日本代表は22日、国際親善試合・韓国戦(25日/日産スタジアム)とカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選モンゴル戦(30日/フクダ電子アリーナ)に向けて、合宿をスタートさせた。今回、初招集となるMF川辺駿(サンフレッチェ広島)は、ジュビロ磐田時代にともにプレーしたMF中村俊輔(横浜FC)から学んだ経験を胸に力を発揮する。

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 広島の下部組織で育ち、14年にトップ昇格を果たした川辺。当時クラブの指揮を執っていたのは森保監督だ。だが、プロ1年目はわずか1試合の出場に終わり、翌15年から磐田へ期限付き移籍した。磐田では主力として活躍。在籍3年で得た経験は大きかった。

「広島でトップに上がり、森保さんが監督の時だった。チャンスももらえたけど上手くいかせず、力も足りなくて試合に出られなくなった。自分としては環境を変えないといけないと思ってジュビロに行ったし、名波さんやいろいろな人とやったなかで成長できた。広島に戻って表現できたことが代表につながっていると思う。(ジュビロでは)3年間という短い時間だったけれど、濃い時間を過ごせた。ジュビロでの3年間がなかったらA代表になっていないと思うし、J1でプレーするのも難しかったと思う。感謝しているし、レンタルで3年間も出してくれた広島にも感謝している」

 磐田では2017年に中村とともにプレー。日本屈指の技術を持つ中村とチームメートになり、間近で接することで学ぶことは多かった。

「自分の間合いがあるし、絶対に取られない安心感がある。中村俊輔さんが一番、チームの中でも上手かった。まず上手い選手が時間を作るっていうのが大事だと感じたし、時間の作り方や技術を学ばせてもらった。いろいろな代表経験者とプレーしたけど、人とは違うものがあるし、いいお手本があるし吸収して自分のものにしようと努力してきた。代表の厳しさも感じている。毎試合Jリーグで魂を込めて戦っている姿を間近で見てきたし、見て育った。自分にも良い影響をもらっていると思う」

 川辺が得た経験はかけがえのないもの。だからこそ今、広島でさらなる成長を続けている。目標にしてきた日本代表の舞台で、その力を発揮するはずだ。

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