欧州CL「ローマ-CSKAモスクワ」でサポーター同士が衝突 ロシア人サポーターが腹部を刺される流血事件に

 

ローマの5-1勝利に水をさす事件が勃発

 

 イタリアサッカー界でまたもや流血事件――。17日に行われた欧州CLのASローマ-CSKAモスクワ戦でサポーター同士が衝突、ローマサポーターがCSKAサポーターをナイフで刺すという事件が起きた。イタリア地元紙ガゼッタ・デロ・スポルト紙が報じている。

 ローマの5-1快勝に水をさす障害事件が起きた。スタジオ・オリンピコの周りで両軍のサポーターが衝突。ローマのウルトラスがロシア人の腕や腹部を刺した挙げ句、駆けつけた救急車を囲み出発を妨害するという騒動を起こしたという。他5人のロシア人がガラス瓶などの直撃を受け、軽傷を負ったと報じられている。

 ローマ市内のジェメッリ病院に救急搬送されたサポーターは重傷ながら命に別状はなかったという。

 セリエAでは暴徒化するウルトラスの問題が社会問題化していた。サポーター同士による衝突が殺人事件にまで発展し、鎮圧に当たる警察官も犠牲になるなど、痛ましい事件が相次いでいる。それにより公式戦のスタンドは空席が目立つようになり、イタリアでのサッカー人気の低下やセリエAの欧州リーグでの競争力低下にもつながっていた。

 イタリア政府もウルトラスに対する警察権の強化を打ち出していた矢先の事件。本田圭佑の活躍などでACミランが開幕連勝と復調するなど明るい話題もあったセリエAだが、またしてもイメージダウンの避けられないアクシデントが起きてしまった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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