久保建英、ヘタフェ移籍後11戦目の出場で初アシスト 7戦ぶり先発で勝ち点1獲得に貢献
残留を争うエルチェと1-1、セビージャ戦以来の先発となった久保が右足クロスでゴール導く
スペイン1部ヘタフェは21日、リーガ・エスパニョーラ第28節でエルチェとホームで対戦し、1-1で引き分けた。7試合ぶりに先発メンバーに名を連ねた日本代表MF久保建英は右サイドハーフに入り、後半15分には縦への突破から移籍後初となるアシストで同点ゴールを演出。チームに勝ち点1をもたらした。
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今季移籍したビジャレアルで思うように出番を得られず、今冬にヘタフェへ“再レンタル”となった久保は、当初スタメンで起用されていたものの、チームの低迷とともに出場機会が減少。13日に行われた第27節アトレティコ・マドリード戦(0-0)では移籍後初の出番なしに終わっていたが、勝ち点4差の17位エルチェとの1部残留に向けた重要な一戦で、第22節セビージャ戦(0-3)以来、7試合ぶりのスタメン出場となった。
右サイドハーフに入った久保は、トップ下のMFカルレス・アレニャとともに攻撃をリードする役割が期待された。序盤から積極的な姿勢を見せ、前半6分にはFKから折り返されたボールに素早く反応してペナルティーエリア内に侵入。後方から相手DFゴンサロ・ベルドゥに押されたように見えたが、笛は吹かれなかった。
同18分には左サイドからのクロスに対してペナルティーエリア内に侵入。ファーサイドに飛び込みヘディングシュートを放つが、ゴール右へと外れた。
その直後の同20分、ヘタフェはエルチェに左CKを与えると、その流れから最後はMFペレ・ミジャに決められ先制点を許してしまう。久保は失点後も積極的な仕掛けを見せ、同23分にはDFマルク・ククレジャからのパスを受けてドリブルで運ぶも、足を滑らせてボールロスト。同26分には縦パスに反応し、左サイド裏で後方からのボールを受けドリブルでエリア内に侵入し、CKを獲得した。
ヘタフェは同40分、相手エリア内でFWエネス・ウナルが倒れて一度はPKが宣告されるも、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による確認の末にノーファウルと判定され、0-1のまま試合を折り返した。
後半10分、ウナルが敵陣ペナルティーエリア手前で倒されてFKを獲得。ゴール正面右の絶好の位置で久保が左足を振り抜くも、相手GKのセーブに遭った。
そして同15分、久保が同点ゴールを演出する。敵陣中央でボールを受けたFWアンヘルが、右サイドの久保へパスを送る。久保は対峙したDFホアン・モヒカに対して仕掛けて縦へ突破し右足でグラウンダークロス。ニアサイドに飛び込んだウナルが、ワントラップ後に右足を振り抜き相手DFの股を抜く同点ゴールを流し込んだ。久保にとってはこれがヘタフェ移籍後11試合目の出場で、初アシストとなった。
これで試合の流れを掴んだヘタフェが攻勢を仕掛け、同35分には相手のペナルティーエリア内でのハンドでPKを獲得。勝ち越しのチャンスを得るが、キッカーを務めたアンヘルのシュートは相手GKにセーブされた。
逆転勝利のチャンスを逃したなか、試合はこのまま1-1で終了。チームにとっては悔やまれる引き分けとなったものの、久保にとっては出場11試合目で手応えを掴む初アシストとなった。
(FOOTBALL ZONE編集部)