手倉森Jにも8人を送り出してきた”タレントの宝庫”東京V リオ&東京五輪を狙う注目選手とは
不振を乗り越えリオ行きを狙うレフティー
プレーの面でもメンタルの面でも個性の強い選手が揃っており、手倉森監督もその動向を注視している。その証拠に4月23日に駒沢で行われた東京ヴェルディと水戸ホーリーホックの一戦を視察に訪れ、熱い視線を注いでいた。
その目的の一人が、同世代で貴重な左利きの安在だ。リオ五輪アジア1次予選に出場した安在は、予選突破を決めたマレーシア戦で、久保裕也の決勝点を左足のアーリークロスでアシストしている。持ち味を存分に生かした形だが、最終予選直前の代表キャンプではふるいにかけられ未招集。今シーズンのJリーグでは、自身も伸び悩んでポジションを明け渡す試合もあった。
手倉森監督が視察した水戸戦がスタメン復帰2戦目となったが、猛アピールをしたいところでブレーキがかかり、指揮官からも「昨年、自分のところで観ていた時よりも躍動感がなくなっている」と辛口の評価を受けてしまった。巻き返しに向けて「意識しないわけではないけれど、まずは所属チームで結果を出さないとどうにもならない」と、本人もリーグ戦でのアピールに向けて鼻息が荒い。
そんな五輪世代の注目選手を次々に輩出する東京ヴェルディでは、早くも地元で開催される2020年東京五輪での活躍が期待される逸材が台頭している。
今年4月1日、ユースに所属しながらトップチームの公式戦に出場可能な2種登録を果たした渡辺皓太だ。U-15以降、各年代の日本代表にたびたび招集され、チームでも代表でも主力選手としてボランチよりも前の攻撃的なポジションを任されてきた。すでにプロの世界で戦うことを見据えて、この春から通信制の高校へ編入してトップチームの練習にフル参加している。