アーセナル“構想外”の問題児、ドイツでも信頼失う? ヘルタ監督が苦言「一種の反抗期」
今季ヘルタにレンタル中のゲンドゥージ、ダルダイ監督が苦言を呈す
素行不良によってミケル・アルテタ監督からの信頼を失ったU-21フランス代表MFマテオ・ゲンドゥージは今夏、ヘルタ・ベルリンに期限付き移籍した。しかし、ドイツでもフットボールに向き合う姿勢に難ありと監督から苦言を呈されているという。
21歳のゲンドゥージは2018年にフランスのロリアンからアーセナルに移籍。プレシーズンマッチで存在感を示すと、そのままレギュラーに定着。18-19シーズンは公式戦48試合に出場した。
しかし、昨年6月のプレミアリーグ第30節ブライトン戦(1-2)でFWニール・モペイと小競り合いを起こし、首元を掴む行為や自分のほうが多く給料をもらっていると相手を蔑むような発言をしたことが問題となった。そのことがアルテタ監督の逆鱗に触れ、以降の試合はすべてメンバー外となっていた。
戦力外扱いとなったゲンドゥージは今季、ドイツ1部ヘルタ・ベルリンへ期限付き移籍した。今季終了後には完全移籍でアーセナルを退団するとも噂されていたが、ヘルタが買い取る可能性は低いようだ。
ドイツ紙「ビルト」によれば、ヘルタのパル・ダルダイ監督もゲンドゥージの気分屋で頑固な性格と、アドバイスに反発する姿勢を問題視しており、クラブ側も完全移籍での獲得に関心を失ってしまったという。さらにダルダイ監督は21歳の若者に対し、「彼は思春期のようなもので、一種の反抗期だ。動物のように素直に働き、学ばなければいけない」と苦言を呈している。
今季リーグ戦19試合に出場しているゲンドゥージ。レギュラーポジションを掴んでいたものの、2月以降はフル出場が1試合のみで、残り4試合は途中出場。直近のドルトムント戦(0-2)は負傷のために欠場するなど、徐々に出番を減らしている。
その才能は折り紙付きで、未来のスター候補として注目を集めていたゲンドゥージだが、プレー以外の面でまだまだ改善の余地が残っているようだ。