「KLMトリオ」がホーム2戦連続のそろい踏み! 浦和の公式戦全22ゴール中18得点をマーク
猛威を振るう興梠、李、武藤の前線トリオ 名古屋戦でも各1得点
浦和レッズの“KLMトリオ”が、ホームゲームで2試合連続のそろい踏みを果たした。29日のJ1ファーストステージ第9節の名古屋グランパス戦は、1-1の同点で折り返した後半に、FW興梠慎三、MF李忠成、MF武藤雄樹の前線トリオがそれぞれ1得点を挙げ、4-1と快勝した。
強風の中で進んでいた試合の勝ち越しゴールはMF李の左足によって生まれた。後半11分、左サイドにポジションを移したMF関根貴大のクロスはゴール前に入り込んだ李にとってやや後方に流れたが、「風があって難しかったけど、うまく待つことができて良かった」と、ボールを引きつけて左足に引っ掛けるようにしてジャンピングボレーシュートを放ち、名古屋ゴールを破った。
前半は1-1の同点というスコアもさることながら、「珍しくバックパスのところでミスが多かった」とMF柏木陽介が話したように、縦パスを受けた前線から中盤の選手へ戻すボールが合わない場面が多く、ピンチも招き停滞感の漂う試合になった。しかし、ハーフタイムで集中力を取り戻した浦和は、このゴールをキッカケにさらに攻撃陣が爆発していった。
李のゴールから6分後の同17分、浦和は右サイドから攻撃を仕掛けたが名古屋守備陣にカットされた。しかし、ここでいち早く反応した柏木が名古屋からボールを奪い取ると、中央の興梠へパス。ボールを受けて右方向にドリブルをして相手を外すと、きっちりとゴール左に決めてみせた。浦和のゴールハンターは「ワンタッチで前に行って2枚ぐらい目の前にいたのかな? それを右にかわして、抜いた後は打とうと思った」と冷静に振り返った。
前半には相手GKと1対1になりながら、ドリブルでGKをかわし、カバーに入った相手DFもかわしとプレーに時間がかかった結果、大きなチャンスを逸していた。それだけに「得点王になる人はああいうのをきっちり取るから。その辺がまだ自分に足りないところ」と反省も忘れなかった。しかし、このゴールでリーグ6得点とし、ランキングも2位に浮上している。J1通算ゴール数も92に伸ばし、リーグ通算100得点が迫ってきた。