熊本訪問でかわした浦和勝利の約束 李と槙野が抱く被災地への思いと使命感

勝利のニュースを現地に届けられた喜び

 同じように熊本を訪問し、子どもたちとの触れ合いではオーバーヘッドキックを披露して喝采を浴びた槙野も、直後の名古屋戦で勝利を飾ったニュースを現地に届けられた喜びを話した。

「サッカー教室をやった時には、選手を知ってくれている子どもたちがいたけど、避難所を訪問した時に年配の方で僕らのことを知っている人は多くなかった。その時に、浦和レッズの選手なので、週末のゲームで結果を残せば映像が出ると思うので、見るチャンスがあったらここに来た選手だというのを届けられれば、と話していました。今日は勝つことができたし、首位をキープできた。熊本の皆さんに対しても、元気につながればいいと思う」

 試合では199センチの長身FWシモビッチと丁々発止の競り合いを行い、機を見ては攻撃参加する槙野らしいプレーで躍動した。首位キープの原動力となった男たちの雄姿は、熊本にもきっと届いたはずだ。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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