久保が”和製メッシ”なら中井は”和製イニエスタ”!? 17歳の卓越した思考力を米評価
フィジカルのハンデを指摘しつつ、セントラルMFとして「別の特性を伸ばした」と評価
スペインの名門レアル・マドリードのフベニールB(U-18相当)に所属する17歳MF中井卓大は、カンテラの有望株として海外メディアからも注目の的となっている。そのなかで、米メディア「Sporting News」は日本代表MF久保建英(ヘタフェ)と並ぶワンダーキッドとして取り上げ、「レアルに現れた“和製イニエスタ”」と紹介している。
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“ピピ”の愛称で知られている中井は、2013年に9歳でレアルの下部組織に入団。加入後から順調に昇格し、今季からフベニールB(U-18相当)に所属しているが、昨年8月に開催されたフベニールA(U-19相当)の選手が出場するUEFAユースリーグに“飛び級”で登録された。同年10月の国際Aマッチウィーク中には、多くの代表選手が不在のなかで、トップチームのトレーニングにも招集されていた。
一方の久保は2011年にバルセロナの下部組織「ラ・マシア」の入団テストに合格してスペインへ渡り、「和製メッシ」として注目された。しかし、2015年にバルセロナが18歳以下の選手の国際移籍に違反したとしてFIFA(国際サッカー連盟)から処分を受け、ラ・マシアで試合出場や練習もできなくなったため、日本への帰国を選択。FC東京の下部組織、トップチームでのプレーを経て、19年夏にバルサのライバルクラブであるレアルと電撃契約した。マジョルカ、ビジャレアルを経て、現在はヘタフェに期限付き移籍している。
記事では、中井について、「どの年齢層のチームにおいても最も体が小さい選手」とフィジカル面でのハンデを指摘する一方で、「サイズでは相手に勝てないけれども、そのおかげで中井は、ポジションの理解やプレッシャーを受けている場面での素早い思考など、別の特性を伸ばすことができた」と評価。「典型的な10番よりも、今はやや中盤の深い位置で洗練されたプレーをするセントラル・ミッドフィルダー」と綴っている。
さらに、「レアルとしては、中井とのプロ契約を締結させ、いずれはトップチームで久保と共演させることが夢であることは間違いない」とも推測。バルセロナ育ちの“和製メッシ”と“和製イニエスタ”がレアルで会合することとなれば、「バルサファンはさぞかしい悔しい思いであろう」と締めくくった。
レアルで久保と中井が共闘がする日が訪れた暁には、日本のみならず世界でも注目を浴びることになるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)