痛恨の2失点に絡んだ室屋は反省しきり 手倉森監督は「クリアするときは頭もクリアに」と苦言
プロ注目の逸材が犯した2つのミス
U-21日本代表のDF室屋成(明治大)は17日、アジア大会(韓国•仁川)のイラク戦で2失点に絡んでしまい、チームは1-3で大敗を喫した。試合後、痛恨の失態に「防げた失点だった」と唇をかんだ。
前半12分、クリアミスを拾われて先制ゴールを奪われてしまう。さらに、同点に追い付いた後半3分、今度はボールウオッチャーとなって自身のマークを見失い、追加点を献上。試合後の室屋は、肩を落とした。
「(イラクは)スピードがあって、体格も大きかった印象。個人的に失点は反省している。1点目はボールを見失って、2点目はボールウォッチャーになってしまった。しっかり準備していれば両方防げた失点だった」
そう重い口を動かし、反省しきりだった。手倉森誠監督も「失点は気分が悪いだけ。ポジショニング、クリアは課題がある。FKの時は壁が一枚足りなかった気がする。そこをうまくまかれた」と、怒りを口にした。
ただし、指揮官は冗談交じりに「クリアをするときは、頭の中もクリアじゃないといけないな」と言い、独特な言い回しで室屋をかばった。
「後半は、自分たちのサッカーができたことをプラスに考えたい。強い相手にも、しっかり対応できるようになりたい。チームでの戦いももっと深めないといけないと感じた」
大学生で唯一、アジア大会に出場している室屋だが、複数のJクラブがその動向を追うなど、プロ注目の逸材だ。この苦い経験を糧に、その才能はさらに磨かれていくだろう。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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