柏木陽介、妻へ…平川コーチへ…恩人に誓う“再起” 「サッカー選手だから結婚したわけじゃない」

契約が決まるまで周囲に支えられ実感 「みんなの言葉が前向きにさせてくれた」

 柏木が浦和のトレーニングから外れ、FC岐阜と契約に達するまで1カ月少しあった。その間に柏木は「週に3回くらいパーソナルトレーナーとやって、週に2回くらい大原(浦和のトレーニング施設)を使わせてもらって、平川(忠亮)コーチにリアクションの部分もやらせてもらった。ハイアルチという低酸素のところ(高地トレーニング施設)にも行って、筋力と心肺機能を落とさないようにした。週に1回休むか休まないかでやった。追い込んでやれたという部分でも成長させてもらった」と、個人トレーニングの内容を話した。

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 平川コーチとは現役時代にもともにプレー。平川コーチは、浦和一筋のキャリアを築いた先輩であり、浦和加入後のまだ若い時期に柏木を叱咤したこともあれば、家族ぐるみの付き合いをする関係でもある。シーズンが開幕して、J1は平日にも試合が入る過密日程。そのなかでも、柏木のために時間を割いた恩人だと言える。

 また、周囲にも柏木を見放さなかった人たちがいた。「みんなの言葉が響いた。似たようなニュアンスが多かったけど、まだやれる、やってほしい、と。こんなことがあってもお前のことがみんな好きだからという言葉で、絶対にサッカーをしないといけないし、FC岐阜さんと上がっていきたい。それができた時に人としても成長できたと心から言えると思う。みんなの言葉が自分を前向きにさせてくれたと思っている。みんな僕に言葉を掛けるのは難しかったと思うけれど……」と、感謝の言葉を話した。

 そして何より、「奥さんが、サッカー選手だから結婚したわけじゃないと言ってくれたのが大きかった」とも話した。

 浦和で引退したいとまで話していたクラブを離れる経緯はあまりにも寂しいものだった。それでも「浦和のことを心から好きだったので、ビッグクラブと言われて結果も出せなかったかもしれないけど、フロント、サポーター、選手を含めてみんなで強くなって真のビッグクラブになって欲しい。常に上位3チームくらいに入って、どこよりもサポーターの入るクラブになって盛り上がってくれるのを心から願っています」と、惜別の言葉を送った。

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