札幌ペトロヴィッチ監督、古巣戦ドローに“ミシャ節”嘆き 「勝利により近かったのは我々」

札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督【写真:Getty Images】
札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督【写真:Getty Images】

札幌はアウェーの浦和戦でスコアレスドロー  「ゴール前での迫力、質という点では…」

 北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、17日に行われたJ1リーグ第5節アウェーでの浦和レッズ戦に0-0で引き分けると「勝ち点1をラッキーだと思わなければいけないかも」と、攻撃の迫力不足に言及した。

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 ミシャの愛称で知られるペトロヴィッチ監督は、2012年から17年途中まで浦和を率いた経験を持つだけに古巣対決になった。すでに4シーズン目を迎えた札幌での指揮だが、今季はオフ期間中に帰国した際に自身が負傷。手術も受ける重傷で合流が遅れ、この日も松葉杖をついた痛々しい姿があった。それに加え、タイ代表MFチャナティップ、元イングランド代表FWジェイ、MF荒野拓馬といった主力に負傷者が出ている。

 このゲームで、浦和を率いるリカルド・ロドリゲス監督は前半の途中までは4バックを維持しながら札幌と真っ向から戦う姿勢を見せたが、それを“諦めさせた”のはミシャ・サッカーの完成度だった。最終ラインからのビルドアップは浦和のプレスを外し、両サイドを広く有効に使った。その結果、前半の飲水タイムの時間帯から浦和は5バックに構えて札幌の攻撃を受け止める策に出た。

 この相手を敵陣に押し込む状況は、ペトロヴィッチ監督が目指すもの。実際に「我々は試合をコントロールしながら、チャンスをたくさん作れていたと思う」と話した通り、ペナルティーエリア内に入り込む場面は何度もあった。しかし、MF駒井善成、MF金子拓郎、FWアンデルソン・ロペスで構成したトライアングルは攻撃の最終局面でコンビネーションが合わず、ラストパスがズレる場面が頻発した。あと1本のパスが丁寧に通れば決定機、という局面は少なからずあった。

 それだけに指揮官は「勝利により近かったのは我々だったと思うし、この内容であれば、やはり我々が勝利しなければいけないゲームだった。しっかりとゲームをコントロールしながら最後の決定機を決めきるところは、今日の試合ではできませんでしたが、上位にいくためには今後の試合の中でやっていかなければいけない」とした上で「ゴール前での迫力、ゴール前での質という点では、今日のゲームでは相手に対して脅威を与えられたとは思っていない」と話した。

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