“新守護神”権田、神がかり的セーブ連発 清水が「シュート1本」で掴んだ勝ち点1の意味

チームで不可欠な存在となっていた片山の長期離脱は大きな痛手

 もはやチーム内で最も欠かせない選手となっていた片山の長期離脱は、同ポジションのDFウィリアム・マテウスの入国合流がまだ不透明ななか大きな痛手だが、勝利以外にも目的を持ったゲームプランで戦うことは確実にチームを良い方向へ導くことだろう。焦らず、欲張らず、まずは足もとをしっかりと固めることで、この試合では実現できなかったが「攻守で主導権を握るサッカー」というクラブの目標に近付けるのだと思っている。

「ホワイトデー」でもあったこの日にもちろん勝つことが最大のお返しとなることはロティーナ監督も分かっており、「私の奥さんにも特別な日になる。明日は皆さんにとっても良い日となるように良いものをお届けしたい」と前日会見で話していたが、次にホームに戻ってくるのは4月4日。その間のアウェー2試合でさらにチーム力を上げて、次こそはホームのサポーターに「良いもの(勝利)」を届けてほしい。

(Sの極み・下舘浩久 / Hirohisa Shimodate)



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下舘浩久

しもだて・ひろひさ/1964年、静岡市(旧清水市)生まれ。地元一般企業に就職、総務人事部門で勤務後、ウエブサイト「Sの極み」(清水エスパルス応援メディア)創設者の大場健司氏の急逝に伴い、2010年にフリーランスに転身。サイトを引き継ぎ、クラブに密着して選手の生の声を届けている。

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