サポーターとの関係性に変化も 現役JリーガーがSNSを積極活用する理由
批判的なコメントが減った? SNSの使い方とファンの反応
「僕の感じ方からすると、SNSをあまり積極的に使っていない時のほうがむしろ誹謗中傷や批判的なコメントが多かったなと思います。積極的に発信するようになると、SNSを投稿しにくいタイミングでもサポーターの方々が『投稿してくれてありがとうございます』『選手もきついと思いますけど、一緒に頑張りましょう』というような好意的なコメントをしてくれることが増えたように感じるんです」
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選手によってテキストだけを淡々と投稿したり、写真や動画などを頻繁に投稿したりとSNSの使い方は様々だ。試合直後にすぐメッセージを書き込む選手もいれば、チーム状況などを鑑みて投稿のタイミングを慎重に図っている選手もいるだろう。そういったなかで六反は、更新頻度が増えたことでファン・サポーターとよりインタラクティブ(相互的な)な交流ができ、ポジティブな空気を作り出せたと感じているという。
「個人的にはそうなってからもう一回厳しいコメントが出てくるような選手が逆に超一流なのかなと思いますけど、僕が年齢や経験を重ねてきたからこそ、そうなっている部分もあると思います。たとえば、僕のやり方をもっと若い25歳くらいのこれからの選手がやると、サポーターの方の受け取り方もまた変わってくるかもしれませんね」
今やどの世界でも、SNSの存在は切っても切り離せないものとなっている。炎上によるネガティブな話題がメディアを賑わせるなかで、SNSと上手く付き合っていくことはサッカー選手にとっても欠かせないスキルの一つとなっていきそうだ。
[PROFILE]
六反勇治(ろくたん・ゆうじ)
1987年4月10日生まれ。鹿児島県出身。熊本国府高校卒業後に2006年にアビスパ福岡に加入し、同クラブでJデビュー。横浜F・マリノス、ベガルタ仙台、清水エスパルスを経て、2020年から横浜FCに在籍。2015年の東アジアカップで日本代表に初招集。