「W杯予選は内容じゃない」 日本代表「理想布陣」を名波浩が選出、注目の国内組は?
オプションとしてトップ下に森岡、右サイドに坂元を選出「面白い存在」
そんな森保監督と、サッカーの考え方は「かけ離れていないと思う」と語った名波氏。海外でプレーする選手も自由に招集できるという条件で、現状の理想布陣を選んでもらった。
採用システムは森保ジャパンと同じ4-2-3-1で、守備陣にはGKシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)、サイドバックには右にDF酒井宏樹(マルセイユ)、左に長友佑都(マルセイユ)、センターバックにはDF吉田麻也(サンプドリア)とDF冨安健洋(ボローニャ)と既存の主力メンバーを並べた。
そうした主力に続く存在として、名波氏が国内組から名前を挙げたのが20歳DF瀬古歩夢(セレッソ大阪)だ。「ポテンシャルは高い。足下もしっかりしている」と、次世代センターバックの1人として評価している。
“監督”名波氏の色が、より出始めたのは中盤の構成からだ。
2枚のボランチにはMF遠藤航(シュツットガルト)を軸に、パートナーとしてMF田中碧(川崎フロンターレ)を選出。トップ下の一番手にはMF鎌田大地(フランクフルト)を推した。そして、その他のトップ下候補としてMF南野拓実(サウサンプトン)とともに名前が挙がったのが、2017年からベルギーのクラブを渡り歩くMF森岡亮太(シャルルロワ)だ。名波氏は継続的に出場機会を得ていることを評価しており、トップ下として「面白い存在」だと語っている。
2列目の両サイドは、右はMF伊東純也(ヘンク)が一番手。MF久保建英(ヘタフェ)も候補となるが、名波氏が国内組の注目株として推すのが、「好きなタイプの選手」と語る左利きのMF坂元達裕(C大阪)だ。
そして左サイドハーフは、プロ2年目の今季もJリーグで猛威を振るうMF三笘薫(川崎)を推した。「国際試合でどれくらいできるか見てみたい。特にコートジボワールなどアフリカの代表チームにいるような、フィジカル重視のサイドバックに対して、あのスピードやパワーが通用するのか」と現状では未知数な存在ながらも、日本代表でプレーするに値するタレントだと評価している。左サイドにはその他にも、「途中から入ってもキーになる選手」と評するMF原口元気(ハノーファー)をはじめ、タイプ的に異なるアタッカーとして実績豊富なMF乾貴士(エイバル)、そして今冬に横浜FCから欧州進出を果たした19歳FW斉藤光毅(ロンメル)も試してみたい人材として名前を挙げた。
そして1トップは、FW大迫勇也(ブレーメン)が絶対的な存在であり、異なるタイプとしてFW鈴木武蔵(ベールスホット)が2番手としている。