名将ベンゲル、アーセナル下部組織の“ケイン解雇”を後悔 「決断は誤りだった」
アーセナルアカデミーに所属していたケインは8歳でクビ
イングランドの名門アーセナルで22年にわたって長期政権を築いた名将アーセン・ベンゲル氏は、トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインが幼少期、アーセナルのアカデミーを去ったことを「間違った決断」と悔やんでいる。
トッテナムの生え抜きであるケインはこれまでにプレミアリーグ得点王に2回輝き、今季も得点ランキング2位の16ゴールをマーク。アシスト部門ではトップ(13本)に立っており、チームに必要不可欠なエースだ。しかし、幼少期はアーセナルを見て育ち、8歳まではアーセナルのアカデミーでも所属していた。
ベンゲル氏は衛星放送「ビーイン・スポーツ」のインタビューで、ケインについて「トッテナムとイングランド代表で、一番のリーダーだと思う。彼の献身的なところと、クオリティーを高く評価する。アシストの質が良く、洞察力が優れていて、基本的に10番としてプレーできるところが気に入っている」とコメントした。
そんなケインだが、アーセナルアカデミーからは8歳でクビとなり、その後にトッテナムのアカデミーへ入団。ベンゲル氏は当時、アーセナルで若手ストライカーの去就に関して、コントロールできる力がそれほどなかったとのことで、ケインがトッテナムに加入したことを「(クビにした)あの決断は誤りだった!」と振り返った。
「彼の話は知っていたが、9歳ととても若くて、彼の父親も引っ越しをしたんだ。何があったのかはっきりとは分からないが、とにかくすごく若かった。どのクラブにものちにトップスターになった選手を獲得できなかった歴史であふれているが、赤と白のユニフォームを着ていてほしかったね」
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