ミラン本田のプレミア行きに米メディアが厳しい分析「トットナムにとって失敗補強になる」
来季の移籍報道が過熱するトットナム目線で分析
ACミランは監督人事の不手際や赤字経営で中国人富豪への身売り話も出る混迷状態となっている中、来季限りで契約満了となる日本代表MF本田圭祐の去就問題も再浮上している。シニシャ・ミハイロビッチ前監督の在任時には4-4-2システムの右のバランサーとして役割を果たし、契約延長話も出ていたが、クリスティアン・ブロッキ新監督就任後にはトップ下の控えと明確に位置付けられている。
今季終了後のプレミアリーグ移籍も浮上する中、プレミア2位トットナムに移籍時には「ベンチ行き」という厳しい意見が出ている。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・リポート」が「なぜACミランの本田圭佑はトットナムにとって失敗補強となるのか」と特集している。
プレミアリーグ優勝の可能性を僅かに残すトットナムは、近年抜群の補強を続けていた。イングランド代表MFデレ・アリ、ベルギー代表DFトビー・アルデルバイレルド、オーストリア代表DFケビン・ヴィマーら的確な補強を進め、セビージャの元主将のDFフェデリコ・ファジオ程度しか失敗補強がなかったことも躍進の理由だと分析されている。
来季に向けてはイングランド代表のエースFWハリー・ケインのバックアッパーと中盤の補強が急務とされている。そこで浮上してきたのが本田の名前だった。欧州のカップ戦出場権すら手にできない暗黒期のミランの状況を説明し、本田のミラン加入が悪いタイミングであったとしている。
「本田はミランに最悪のタイミングで加入してしまった。イタリアの名門はセリエAでの凋落をスタートさせ、前年に3位だったはずが、8位となり、昨季は10位となった」