アーセナル監督、規律違反のオーバメヤン欠場に真意語らず 「理由は言えても…」
アルテタ監督はトッテナム戦でチーム主将のオーバメヤンを起用せず
アーセナルのミケル・アルテタ監督は現地時間14日に行われたトッテナムとのノース・ロンドン・ダービーで、キャプテンのガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンをスタメンからは外し、ベンチに座らせた。代わりに先発したフランス代表FWアレクサンドル・ラカゼットが決勝点を決める活躍を見せ、2-1で逆転勝利を収めた。この大一番でチームキャプテンであり、得点源でもあるオーバメヤンの欠場は話題を呼んでいる。
事前の情報でスタメン落ちは遅刻が原因とも伝えられていたが、試合後にアルテタ監督は規律違反があったことを認めた。解説の元アーセナルMFフレディ・リュングベリ氏がアルテタ監督にオーバメヤンが遅刻したのが原因ではないかと追求するも、これに対して指揮官は「ドレッシングルームで起きたことについては絶対に話さない。理由は言えても、事実は言えない」と答えた。詳細について公にするつもりはないようだ。
具体的な理由については明かさなかったが、規律を重んじるスペイン人指揮官はたとえキャプテンであっても特別扱いはせず、処分をする明確な基準の必要性を主張している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」がアルテタ監督のコメントを伝えている。
「それら(基準)は、持続可能でかつ我々に喜びと幸福をもたらしてくれる中長期的な何かを作り上げるうえでは欠かせない基盤であり、プラットフォームとなる。それがなければ作れるとは思わない。だから私はそのことについて話し、行動し続ける。私は自分が正しいと思ったことをして、そこに線を引き、もう一度前に進む。我々やクラブにとってオーバがどれだけ重要な選手かは分かっている。それだけだ。それについては対処をした。次に進もう」
アルテタ監督は「彼はチームの中で最も重要な選手の1人であり、我々のキャプテンでもあるが、こういうこともある」とオーバメヤンへの変わらぬ信頼を明かしている。一方で規律を守ることも「私たちの仕事の一部」と、プロとしての姿勢についても語った。
なお、試合はトッテナムがアルゼンチン代表MFエリク・ラメラの鮮やかなラボーナ弾で先制するも、その後にアーセナルがノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールの得点で追いつき、さらにオーバメヤンの代わりにスタメン出場したラカゼットのPKで逆転して勝利を収めた。規律違反を許さないアルテタ監督の采配が実を結ぶ結果となった。
(FOOTBALL ZONE編集部)