三好康児、欧州2季目の葛藤と手応え 新監督の下で苦戦「日本人だからと見られないよう」

出場機会を掴むための努力「自分から話に行って試合に使ってもらって…」

「まずはプレーで見せること。あとは、どういう準備をして試合に挑んでいるかというところ。特に試合に出られない時にどういった練習をしているか、というところを監督は見ていないようで見ているので。チームが負けるようなことがあったら、そこで人を代えようと思ってもらえるような姿勢は常に見せ続けないといけないし、そこから信頼を得られる。自分もただプレーしているだけではなくて、意見するタイミングもある。前の監督の時は、自分から話に行って試合に使ってもらって試合に出られるようになったという経緯もある。そこは自分でタイミングを見ながら話をすることを大事かなと思っている」

 2シーズン目も終盤に差しかかっている。現在は言葉も「最低限サッカーをするうえではコミュニケーションはとれる」までに成長した。そのなかで、自身の強みと課題をしっかりと分析。言葉に詰まることなく、冷静に話した。

「通用するのは自分が武器としてきたボールの受け方や引き出し方からの攻撃の部分。体の大きい選手は自分のアジリティーについてこられない選手も多い。違いを見せられるのはこっち(欧州)に来てより感じている。課題は常にボールに関わり続けることや、自分を使うことで必ず結果に結び付けられるというところ。あとは、プレーの強度の部分。自分の特徴は攻撃だと思っているけど、守備を求めてくる監督も多いし、献身性の部分では攻撃だけではダメ。まずは守備からを求める監督が多いと思っているので、守備の強度だったり、動きの連続のなかで、球際の強度だったりがまだまだ足りない部分」

 三好にとってこの2シーズンは、順風満帆ではなかった。試行錯誤を続けるなかで、出番を掴み再び失い……それでもチャレンジする闘志は失っていない。自身の価値を欧州で証明すること――。目の前の課題に向き合い、結果を求める。明るい未来を自分の手で切り開くため、三好はまだまだ挑戦を続けていく。

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(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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