「日本代表に勝てる自信あった」 闘莉王、豪華メンバーの2011年復興支援マッチを回想
「闘莉王TV」で10年前のチャリティーマッチで見せたカズへの伝説のアシストを振り返る
元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、2011年3月29日に行われた東日本大震災復興支援チャリティーマッチで「JリーグTEAM AS ONE」の一員として先発。カズことFW三浦知良、MF中村俊輔、MF小野伸二ら豪華メンバーが集結したJリーグ選抜が、当時の日本代表と対戦した一戦は大きな感動を呼ぶ試合展開となったが、闘莉王氏は「2週間しっかり練習すれば勝てた」と振り返り、悔しさを見せている。
2019年シーズン限りで現役を引退した闘莉王氏は現在、故郷のブラジルで実業家として活躍する一方、公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」でサッカーの話題や母国での生活を魅力たっぷりに伝えている。
今回のテーマは、10年の歳月が過ぎた東日本大震災とチャリティーマッチ。「サッカーをやっている場合じゃない」という被災地の現状から当時の苦悩を振り返った闘将だが、震災復興に向けて人々に勇気を与えたチャリティーマッチを回想した。
MF本田圭佑、MF香川真司らを擁するアルベルト・ザッケローニ元監督率いる日本代表に対し、Jリーグ選抜の一員として対峙した闘莉王氏。当時を振り返り、「正直なところ、あのメンバーを2週間ぐらいしっかり練習させれば、日本代表に勝っているのではないか。それぐらい豪華」と語っている。
闘莉王氏のほかGK川口能活、MF小野、MF中村俊輔、MF中村憲剛といったレジェンドがTEAM AS ONEを固めていた。
試合は前半15、19分と失点したが、後半17分から登場したカズが見せ場を作る。同37分、GKからのロングフィードに反応した闘莉王氏が頭で落とし、カズに見事なラストパス。カズは相手GKとの1対1からネットを揺らすと、スタンドに向かってカズダンスを披露した。
「ピクシー監督だったというのもある。しっかり練習できれば、ザッケローニの代表に勝てるんじゃないかという自信もあった」
闘莉王氏はこう振り返っている。当時名古屋グランパスを率い、現在セルビア代表監督を務めるドラガン・ストイコビッチ氏の指導力も挙げながら、練習時間さえあればと、闘将はチャリティーマッチと言えども、10年が経った今も負けず嫌いな一面を見せていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)