J3岐阜社長、柏木獲得の経緯を説明 規律違反で浦和退団も「深い反省と決意を確認」
岐阜の宮田社長が公式サイトでコメント発表「さすがはJリーグで豊富なキャリアを…」
J3のFC岐阜は12日、浦和レッズからMF柏木陽介を完全移籍で獲得したことを発表した。背番号は「42」に決定し、クラブの宮田博之代表取締役社長は獲得についてクラブ公式サイトで説明している。
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柏木は2010年にサンフレッチェ広島から浦和へ移籍加入すると長年にわたって主力としてプレー。近年は負傷がちでプレー機会も減っていたが、今季の復活が期待されていた。しかし、沖縄県でのトレーニングキャンプ中に新型コロナウイルスの感染拡大を予防する観点から設定された外出禁止のルールを破り、貸し切りとはいえ外食。浦和は昨秋に続く規律違反という点を重く見て、移籍先を探して退団することで合意したと発表していた。
その発表から約1カ月での岐阜入りが決まったが、宮田社長は獲得の経緯について説明している。
「この度、柏木選手との契約が締結できて、大変嬉しく思います。Jリーグで16年間プレーし、その内11年間を浦和レッズで過ごし、2年間キャプテンをした選手が、自らの不注意な行動に対して、退団し完全移籍の道を選択したことは反省と覚悟の深さを表わしていると思います。また、契約にあたり、本人と直接お会いし、深い反省と決意を確認いたしました。
様々な話をする中で、さすがはJリーグで豊富なキャリアを歩んできた積極的な選手であり、柏木選手から『FC岐阜の勝利とJ2のみならずJ1昇格のために全てを捧げる』という熱い真摯な想いをプレーで現わすとの決意も聞いております。
また、これまで東日本大震災への支援活動なども積極的に取り組んできたので、FC岐阜が『オール岐阜』体制のチームであり、発足当時から大切にしている全42市町村に対する社会貢献活動(ホームタウン活動)にも積極的に参加していきたいとの想いも聞いています。一日でも早く岐阜の地に慣れ親しんで、チーム活動と共に種々の活動にも頑張ってもらいたいと願っています」
柏木も加入にあたり「今回移籍をさせていただく際に、クラブの方からFC岐阜のホームタウンが42の市町村から成り立っていると伺いました。そこで今回決意と感謝の気持ちを背負って戦うという意味を込めて背番号を“42”に決め、クラブが取り組んでいる地域振興や社会貢献活動にも今後積極的に参加します」とのコメントを発している。
浦和時代にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でのアジア制覇とMVP獲得、日本代表への選出という輝かしい実績を持つ柏木だが、まさに出直しとなる完全移籍になった。16日に迫ったJ3開幕から、その思いをプレーと行動で表現することができるか注目される。
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(FOOTBALL ZONE編集部)