浦和MF柏木、J3岐阜への完全移籍が決定 規律違反を謝罪「申し訳ない気持ちでいっぱい」
11年間在籍し数々のタイトル獲得に貢献も…度重なる規律違反で退団
浦和レッズは元日本代表MF柏木陽介が、J3のFC岐阜に完全移籍することを12日に発表した。
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柏木は先月、沖縄県でのトレーニングキャンプ中に新型コロナウイルスの感染拡大を防止する意味でも設定されていたクラブの外出禁止のルールを破り、貸し切りとはいえ飲食店で外食。厳重注意と罰金の処分となっていたが、昨秋にも規律違反があったことを重く見たクラブとの間で移籍先を探して退団することで合意していた。
2010年にサンフレッチェ広島から移籍加入した浦和では、当時2ステージ制だった2015年と16年にそれぞれステージ優勝、16年のルヴァンカップ制覇、17年にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝とMVP獲得の実績を残した。近年は負傷もありパフォーマンスと試合数は伸び悩んでいたが、今季から就任したリカルド・ロドリゲス監督がポゼッションを重視した攻撃的なサッカーを標榜することから、復活が大いに期待されていた。
柏木は浦和を通じて、改めて謝罪と感謝のロングメッセージを発している。
「改めまして、浦和レッズに関わる全てのみなさまに、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。昨年も自覚を欠いた行動を起こしたにも関わらず、今回新監督と一緒にチーム一丸となって開幕を迎えなければならない大事な時期にチームの和を乱す行為を行ったことを深く反省しています。本当に申し訳ありませんでした。
このたび、FC岐阜に完全移籍することになりました。浦和レッズで11年間プレーさせていただきました。僕にとって浦和レッズというチームは特別です。正直、このような形でチームを離れるとは思っていなかったので、自分が招いたことですが、とても悲しいですし、何より申し訳ない気持ちでいっぱいです。
浦和レッズの一員としてACLなどタイトルを獲得できたことはもちろん、2011年に残留争いをしているときに苦しくて大変だったチームを優勝争いに近い熱量でみなさんに応援してもらったことが強く印象として残っています。良いときも悪いときも変わらぬ声援をいただいたこと、それと同時に大きなプレッシャーや責任感を感じてプレーできたことは自分にとっての財産です。ただ、その声援を背負い、最高のサポートをしていただいたにも関わらず、Jリーグのタイトルを獲得できなかったことがとても心残りです。
今日で浦和レッズを離れますが、FC岐阜でサッカー選手として、人として成長し、これまでの弱い部分を克服して、また埼玉スタジアムでプレーできるように努力します。最後になりますが、ファン・サポーターのみなさま、パートナー企業のみなさま、そして自分を支えてくれた浦和レッズに関わる全ての方に感謝しています。本当にありがとうございました」
左足から放たれる正確無比なキックと、創造性あふれるプレーの持ち主でありながら運動量が豊富なことから「走るファンタジスタ」とも呼ばれた。33歳とベテランの域に入っている柏木だが、岐阜で真摯に復活を印象付けるプレーを見せることが最大のメッセージになるはずだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)