「ダービーは燃えるタイプ」 町田MF長谷川、ヴェルディとの“東京クラシック”に闘志

今シーズンから町田でプレーするMF長谷川アーリアジャスール【写真:©FCMZ】
今シーズンから町田でプレーするMF長谷川アーリアジャスール【写真:©FCMZ】

第2節の磐田戦で移籍後初ゴール 勢いに乗ってヴェルディとの東京クラシックヘ

 FC町田ゼルビアは3月14日、ホームでのJ2リーグ第3節で東京ヴェルディと対戦する。2012年のJ2昇格を機に、「東京クラシック」と命名されたダービーマッチに向けて、今季新たに加入したMF長谷川アーリアジャスールは、「ヴェルディには負けられない」と静かに闘志を燃やしている。

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 長谷川は昨季開幕前に右脛を骨折し、プロ14年目で初の公式戦出場なしに終わった。復活を期した今季、FC東京、スペイン2部レアル・サラゴサで指導を受けたランコ・ポポヴィッチ監督が率いる町田へ移籍。開幕節のモンテディオ山形戦(1-1)でスタメンに名を連ねると、第2節ジュビロ磐田戦(3-1)は途中出場から新天地初ゴールを決めた。“我慢の1年”を乗り越えられたのは、横浜F・マリノスでのルーキーイヤーの経験が生きているという。

「(2007年に)トップチームへ上がって開幕スタメンで出させてもらって、2試合フル出場したあと、右足の第5中足骨を折ってしまいました。3カ月で復帰して、わずか3日で同じ箇所にヒビが入って、また4カ月の離脱。当時はまだ若かったので、『なんでだよ』と思ったし、ここで試合に出ていたら違ったキャリアになっていたかもしれないと感じることはありました。でも、僕も30歳も超えてベテランと言われるなかで、怪我から復活してゴールを取るんだから、ドラマ的にもおもしろいものですよね。こうして結果が出て、あの苦しい時に頑張って良かったなと思います」

 長谷川はポポヴィッチ監督のサッカーもFC東京、サラゴサ時代と比べて変化があると感じている。磐田戦の自身のゴールは、その特徴が凝縮されたシーンでもあった。

「ポポさんは昔と今で少し(サッカーの)イメージが違います。FC東京の時は自分たちがボールを大事にする形でしたけど、スペインリーグはインテンシティーが高くて、テンポも速いので、なるべく前に前にという感じ。FC町田ゼルビアでは、より縦に速くという感覚です。練習中から『チャンスは逃すな』と言われていますし、なんのためにボールを回すのかは大事ですよね。磐田戦のゴールは、(平戸)太貴のクロスも素晴らしかったし、それまでに関わった選手たちもほとんどワンタッチでつないで、逆サイドも意識することができていた。みんなのイメージが共有できたゴールだと思います」

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