アトレチコが欧州CL4強で鉄壁の守備 バイエルンの超強力攻撃陣を完封して1-0で先勝!

闘将シメオネはポケットからスマホ落とす興奮ぶり

 アトレチコ1点リードで迎えた後半、バイエルンはさらに攻勢を仕掛ける。同8分にDFアラバが約30mの距離から左足ミドルを狙うもクロスバーに直撃。その2分後、右CKからDFハビ・マルティネスのヘディングシュートはアトレチコGKオブラクの正面へ。同18分にはMFビダルのフリックパスに反応したFWレバンドフスキが際どいシュートを放った。その直後にグアルディオラ監督はMFリベリー、FWミュラーを立て続けにピッチに送り込んだ。

 バイエルンの猛攻に対して、シメオネ監督は胸ポケットに入れておいたスマートフォンを落とすほどのオーバーアクションで選手を鼓舞した。その中で同29分、アトレチコにカウンターから大チャンスが訪れる。MFグリーズマンのパスを受けたFWフェルナンド・トーレスが相手マーカーをかわして右足アウトサイドでシュート。狙い澄ました一撃で追加点を奪ったかと思われたがゴールポストに当たり、32歳の「エル・ニーニョ(神の子)」はヒーローになり損ねた。

 それでもアトレチコは本拠地ビセンテ・カルデロンの熱狂的なサポーターの声援を追い風に水をも漏らさぬ堅守を披露。最後まで強烈な一撃でバイエルンにアウェーゴールを許さなかった。5月3日に敵地アリアンツ・アレナで行われる第2戦はさらなる防戦が予想されるが、闘将シメオネの気合の乗り移った戦士は2013-14シーズン以来の決勝進出に向けて、大きなアドバンテージを得た。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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