日本でGKは“不人気ポジション”なのか 六反勇治が語る育成年代の現実
GKにとって必要な資質「GKをやるのは教育上もすごく良い」
そんな六反にGKを目指すうえで必要な資質について聞くと、今年でプロキャリア16年目を迎えるベテランは「リーダーとしての自覚を持つこと」と「成功体験が少なくてもポジティブにチャレンジし続ける姿勢」を挙げた。
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自身のパフォーマンスが勝利に直接結びつかなかったり、失点の責任を押し付けられたりと理不尽が多いポジションだけに、六反は「GKをしていて一番難しいのは『消化する』ということ。自分の調子が良くても負けることはあります。失点に関しても自分にもっと何かできたんじゃないかとか、チームでどうにかできたんじゃないかということをしっかりと考えて消化できないと、ずっとモヤモヤしたりストレスが溜まってしまう」とGK特有の難しさがあると話している。
ただしその一方で、プレッシャーに晒される機会も多くリーダーシップも求められるポジションなだけに、「僕は子どもたちがGKをやるのは教育上もすごく良いことだと思っています」と語る六反。「サッカーというスポーツをやっていくなかで、GKをすることで社会人としても成長していってくれれば嬉しいです」とアカデミーを主宰する立場として、GKにチャレンジする子どもたちが増えることを願っていた。
[PROFILE]
六反勇治(ろくたん・ゆうじ)
1987年4月10日生まれ。鹿児島県出身。熊本国府高校卒業後に2006年にアビスパ福岡に加入し、同クラブでJデビュー。横浜F・マリノス、ベガルタ仙台、清水エスパルスを経て、2020年に横浜FCに期限付き移籍、翌21年に完全移籍。2015年の東アジアカップで日本代表に初選出された。