日本でGKは“不人気ポジション”なのか 六反勇治が語る育成年代の現実
日本でGKは“不人気ポジション”なのか…六反が語る実情
「今年に関して言えば、緊急事態宣言が発令された影響でグラウンドを使うことはできなかったんですけど、その代わりに子どもたちとZoomを使ってミーティングをする機会がありました。そこでは自分たちの夢や目標を設定する授業をやったんです。子どもたちの話を聞いたり、自分の話をしたり、目標に向かってどういうことをすればいいのかを一緒に考える時間が取れたことは良かったなと思います。
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僕は横浜に住んでいて、なかなか熊本の子たちに会えないですけど、リモートでも一緒に話すことでお互いの刺激にもなりました。そういう点ではGKアカデミーを始めて本当に良かったと思っています」
GKは11人の中でたった1人しかいないサッカーの中でも異質なポジションだ。GK大国として知られるドイツでは子どもから最も人気のあるポジションだが、日本ではやりたがる子どもが少ない“不人気”ポジションとも言われている。しかし、六反は決して“人気がない”わけではなく、GKに対する理解が進んでいないというのが実情だと感じているという。
「子どもたちと話していて感じたのは、GKの人気がないというより、子どもたちがサッカーを始めるうえで一番難しいポジションなんだなということです。特に小学生だとボールも上手く扱えなくて、自分の体さえも上手く扱えない。もっと言うと、自分のチームの監督やコーチでさえもGKのことをよく分かっていない。GKのことも自分のことも理解してもらえていない子どもたちが多いなと感じました。
アカデミーが始まってまだ3カ月ほどですけど、そういったことを僕らが理解してあげて、的確な指導をすることですごく伸びた選手も多くなっています。GKに関しては、『知らないからできない』というのが大きいんじゃないかなと思っています」