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“アリババ・ミラン”が誕生!? 「中国最大の資産家」が875億円の買収案を提示、本田去就にも影響か
広州恒大の共同経営者・馬氏が名乗り 今週末から交渉開始と伊紙が報じる
「中国最大の資産家」と言われるアリババ社会長の馬雲(ジャック・マー)氏が、ACミランに7億ユーロ(約875億円)の買収オファーを出したことが明らかになった。イタリア地元紙「ラ・レプブリカ」が報じている。
中国1部広州恒大の共同経営者でもある馬氏は、ミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長に買収案をすでに提示。今週末から交渉をスタートさせることになる予定だという。馬氏は、ミランが悲願としている自前のスタジアム建設も提案している。現在はミラノ市所有のサン・シーロを本拠地としているが、使用料の高さと老朽化から新スタジアム契約を発表していたが、資金面などで頓挫していた。馬氏は買収後、スタジアム建設を最初のプロジェクトに設定しているという。
広州恒大の元監督で、2006年ドイツ・ワールドカップでイタリア代表を優勝に導いたマルチェロ・リッピ監督も強化責任者として招聘する方針で、交渉がスムーズに進めば、6月中旬にはミランは中国企業に買収されることになるという。
イタリア地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」は、馬氏のミラン買収額を7億ユーロとレポートしている。アジア市場開拓の旗頭として、日本代表FW本田圭佑はフィールド外でミランブランドの波及に大きく貢献してきた。イタリアメディアから「マーケティングマン」とも命名された本田は、ミランが中国企業に身売りされた場合、”ロッソ・ネリ(赤と黒)”での未来を描けるのか、それとも本田の代わりに中国人選手がミラネッロにやってくるのだろうか。今夏の去就問題にも、大きな影響を与える動きになりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images