三好康児、異国の地で新型コロナ感染の“恐怖” チーム内で蔓延「毎週のように陽性者が…」
隔離直前に監督交代…サッカーへ与えた影響「簡単じゃなかった」
感じ始めていた周囲の“気の緩さ”。三好自身はより一層引き締めていたつもりだっただけに、感染によって「他の人にうつしていたら……と怖くなった」という。どんな状況に置かれても、気を緩めることなく「周りの人への配慮はあらためてしておかなければ後悔する」と断言する。
サッカーにも影響を与えた。三好が自宅待機を命じられる直前にチームの監督が交代。復帰しても出場機会が大きく減った。いまだに先発のチャンスは掴み取れず、一からのスタートとなっている。
「連戦だったのでそこの2週間だけでも5試合、6試合ぐらいやっていて、絡めていない危機感は選手としてあった。そこのタイミングで監督が代わったので、メンタルのコントロールとしては、『やりたいけど、我慢しないと』『最低限コンディションを整えないと』と葛藤だった。もどかしさはあった。監督が代わったのもあって、チームの流れもできていた。休んだ自分がアピールすることは必要だったし、簡単じゃなかった。いまだに難しさを感じている」
感染後、苦しい状況が続く23歳の日本代表MF。それでも、「いろんな人の支えがあると感じたので、引き続き管理は徹底しながら、サッカーをできることが当たり前じゃないと感じながら、やらないといけない」と、懸命に切り替えて前を向く。異国の地で、1人で新型コロナウイルスと戦った時間はつらく、孤独なものだった。だが、それより気の緩みから周囲に感染させる恐怖を感じた。三好にとってまだ戦いは続いている。だからこそ、この経験を無駄にすることなく、伝える覚悟を決めた。その思いを胸にとどめ、三好はこれからもサッカーと向き合っていく。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)