ミラン番記者が「ベルルスコーニ体制30年で最悪」と酷評 トップ下一番手には本田を推す
「今のミランではフロジノーネも超えられない」
「チームには集中力も決定力もなかった。メネズとバッカも良くなかった。特にバッカはゴールチャンスを外して、ミラニスタを怒らせた。本田も最低の選手というわけではなかったが、それだけ。ベルルスコーニ時代で一番ひどい試合。ドンナルンマだけが救いがある。アバーテも少し良かった」
セリエB降格を喫することになった格下相手に、痛恨の逆転負けを喫したミランは、ベルルスコーニ会長がクラブを買収後、30年間で最も悪い試合だったという。先制点につながる強烈なミドルシュートを放った一方で、試合終了間際には2失点目の引き金となる痛恨のハンドを犯した本田については、「最低ではない」レベルだったとヴィンチ記者は語っていた。
今季1得点3アシストと乏しい成績となっている本田の起用法について、ブロッキ監督は「本田について3番手なのか、4番手なのかと聞かれるが、ボナベントゥーラが一番手」と明言。ベローナ戦に欠場したイタリア代表MFジャック・ボナベントゥーラが復帰すれば、ベンチに戻る可能性のある本田だが、ヴィンチ記者は「トップ下は本田」と、引き続き背番号10をこのポジションで起用することを支持していた。
次節はセリエA19位のフロジノーネと本拠地で激突する。ベローナに続く、セリエB降格候補だが、「ミランはヨーロッパリーグ出場権も手に入れられない危険性がある。このミランでは、フロジノーネも超えることはできない」とヴィンチ記者は手厳しい。セリエB降格危機に瀕する格下以下と評されたチーム状態のなかで、本田に出番は訪れるのか。リーグ戦は残り3試合、自身にとってもチームにとってもまさに正念場となる。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images