ドイツで話題を呼ぶドルトムント香川の完全復活劇 「裏切り者の復帰」報道が起爆剤か

強化部長「明らかに引き締まった印象がある」

 同紙の記事では「香川は笑顔を失っていた。しかし、再び輝きを放っている」と香川の好調ぶりを特集。ドルトムントのミヒャエル・ツォルク強化部長も「彼はシーズン初めの頃の調子を取り戻した」と復活を宣言している。

「懸命に努力した。そして、以前より明らかに引き締まってきた印象がある。シンジはとても効果的で、キープ力もある」

 クラブ首脳陣からも太鼓判を押された香川だが、復活の要因には13年まで香川ともプレーしたドイツ代表MFマリオ・ゲッツェ(バイエルン)の存在がある、と分析されている。

 現在、主将DFマッツ・フンメルスがバイエルンへの”禁断の移籍”間近と報道される一方で、2013年7月にドルトムントからバイエルンに移籍したゲッツェの古巣帰還の可能性が高まっている。ドルトムントのサポーターはゲッツェの移籍時の”裏切り”を許していないが、中盤の中央でプレーする香川にとって、かつて好連携を見せた相棒は攻撃的な位置でポジションが重なる可能性もある。高まる天才復帰報道に刺激を受けた可能性も大いにあると、同紙ではレポートされている。

 ツォルク氏も「シンジはあまりプレーできていなかったことに、決して満足はしていなかったはずだ」と語る。香川が出場機会の少なさをバネに奮起したと認めている。親友の司令塔、ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンも今季終了後にマンチェスター・シティへの移籍が濃厚となっている。逞しさを増した27歳の日本代表MFには今季残りのゲーム、そして来季さらなる飛躍が期待されている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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