ドイツで話題を呼ぶドルトムント香川の完全復活劇 「裏切り者の復帰」報道が起爆剤か

独紙「キッカー」が特集 かつての相棒ゲッツェ復帰報道で刺激

 ドルトムントの日本代表MF香川真司は直近のリーグ6試合で4得点を挙げるなどの際立った活躍を見せているが、ドイツ国内でも香川の完全復活が話題となっている。独地元紙「キッカー」は、「自分自身を取り戻した香川、原因はゲッツェ?」と特集している。

 今季の香川は浮き沈みの激しいシーズンを送ってきた。ユルゲン・クロップ監督(現リバプール監督)からトーマス・トゥヘル監督に変わるなか、開幕から14試合連続スタメン出場を果たし、3得点6アシストを記録。以前から得意とするトップ下ではなく、4-3-3システムのインサイドハーフというやや低いポジションからのプレーに適応。FWピエール=エメリク・オーバメヤン、MFマルコ・ロイス、MFヘンリク・ムヒタリアンとの4人で構成する攻撃カルテットは独メディアから「ファンタスティック4」と命名され、香川も「小さな魔法使い」と絶賛された。

 しかし、昨年12月5日の15節ヴォルフスブルク戦(2-1)で今季初めてのベンチスタートとなった。この試合では途中出場から決勝点を決める活躍を見せたが、システム変更の影響を受け、ここから徐々に出番を減少させていく。後半戦初戦の18節(1月23日)のボルシアMG戦(3-1)を胃腸炎の影響で欠場すると、そこからの8試合で出番は3試合のみ。25節(3月5日)のバイエルン・ミュンヘン戦(0-0)ではメンバー外となる屈辱を味わった。

 暗いトンネルに迷い込んだ香川だったが、再び光の当たる場所に舞い戻ってきた。得意のトップ下でプレーする機会が増えた直近の6試合では4得点をマーク。4月11日のシャルケ戦(2-2)では芸術的なループシュートを決めてブンデスリーガ週間ベストイレブンにも選出されるなど、完全復活を印象づけている。

 

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