「だいぶ変わった」 38歳今野泰幸に変化…若手との関係強化の“ベテラン論”とは?

磐田の元日本代表MF今野泰幸【写真:ⒸJUBILO IWATA】
磐田の元日本代表MF今野泰幸【写真:ⒸJUBILO IWATA】

【今野泰幸インタビュー|第3回】若手との関係性に心境の変化「しっかり答えようと思っている」

 J2ジュビロ磐田の元日本代表MF今野泰幸は、今季プロ21年目を迎えた。これまでJリーグの4クラブでプレーし、ユーティリティーな才能を発揮して数々のタイトル獲得に貢献。日本代表としてもワールドカップに2度出場するなど、多くの国際大会を経験してきた。そんな輝かしいキャリアを誇る今野が、自身の“ベテラン論”を展開。1月に38歳となったなかで、心境の変化を明かした。(取材・文=Football ZONE web編集部・小杉 舞)

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 いつでも熱く、素直な男。それが今野だ。年齢の衰えを感じさせず、向上心を持ち続ける。38歳となり、プロ21年目を迎えても変わることはない。

「年齢は関係ないし、(他の選手に)負けたくない気持ちは持っている。それを持っていないのならサッカー選手をやめたほうがいい。『絶対試合に出てやる』という気持ちもあるけど、サッカーは11人のスポーツ。全員の力が必要だから若い選手が困って、自分に聞いてきたときにはしっかり答えようと思っているし、教えられることがあったら教えようと思っている」

 若手との積極的な関わり方は、今野にとって「だいぶ変わった」ことだという。磐田に移籍後、2度の大怪我に見舞われた今野。2019年末には、腰椎椎間板ヘルニア、嚢腫により大手術を受けた。練習合流までには4~5カ月かかる見込みとされ、磐田での2年目となった20年シーズンの開幕は絶望。再起を誓うなか、長いリハビリ期間はチームメートだったFW中野誠也(現・大宮アルディージャ)と支え合い乗り越えた。

 これまで向上心の高さゆえ、今野は自身のパフォーマンスにフォーカスしてきた。だが、今では自身の経験を伝えることの大切さも身に染みて感じている。

「(考え方は)だいぶ変わった。押し付けないけどね。若手とも一緒に解決して、いいコンビネーションを築ければいいと思っているし、そういう意味では若い選手と話すことが多くなった」

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