「日韓戦が成功しても」 韓国エース“不参加”の可能性を母国指摘「プレーできない」

プレミアで活躍する韓国代表FWソン・フンミン【写真:Getty Images】
プレミアで活躍する韓国代表FWソン・フンミン【写真:Getty Images】

日韓戦開催の可能性浮上も、韓国代表FWソン・フンミンの招集は困難か

 森保一監督率いる日本代表に、国内での“日韓戦”開催の可能性が浮上している。新型コロナ禍により韓国側には帰国後の自己隔離期間の問題が立ちはだかるなか、同国メディアでは引き続き、関連情報を報道。開催実現に漕ぎ着けたとしても、プレミアリーグで活躍するエースFWソン・フンミン(トッテナム)が不参加になる可能性に言及した。

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 日韓戦の開催案は、韓国メディアの報道で発覚。日本は当初、今月25日にカタール・ワールドカップ2次予選のミャンマー戦を国内で実施する予定だったが、相手国側の要望により延期に。代替試合として、日本側から韓国側に対し日韓戦の開催を提案したとされている。

「中央日報」紙によると、韓国側はこの打診を「積極的に検討している」が、帰国後に2週間の自己隔離期間が定められていることが問題になっている。同国サッカー協会は開催へ前向きであるものの、Kリーグの各クラブ側から招集へ難色を示される可能性が高いことから、検疫当局との間で自己隔離免除などの例外処置の協議を行っているという。

 この問題がクリアされれば、日韓戦が実現する可能性は十分にある。ただそれでも、”制限”がすべてなくなるわけではない。総合ニュースサイト「NEWSIS」は「3月の日韓戦が成功してもソン・フンミンはプレーできないようだ」と見出しを打ち、トッテナムで活躍するエースFWが不参加になる可能性に言及している。

 同メディアは英紙「デイリー・テレグラフ」の報道を引用する形で、プレミアリーグのクラブが選手の貸し出しに応じない構えであることを指摘。今回は国際Aマッチウィークに当たるため、本来であればクラブの強制力は効かないはずだが、FIFA(国際サッカー連盟)は各国間の移動などで自己隔離措置が5日以上発生する場合、代表チームの選出を拒否できるようにルールを定めている。

 イングランドの場合、海外からの入国者に対し10日間の自己隔離を義務づけているため、記事では「シーズン終盤に向けて熾烈な戦いを続けているプレミアリーグの各クラブは、主要選手の選出に反対している」とし、そうした状況を踏まえて「韓国代表のキャプテンを務めるソン・フンミンも、3月のA代表戦に出場できない可能性が高い」と見解を綴っている。

 ソン・フンミンに限らず、欧州でプレーする選手たちの招集は困難を極めそうだが、それは日本も同様だろう。仮にマッチメイクが実現したとしても、日韓両国とも制限がかかった中でのメンバー招集となる可能性が高そうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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