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「ミランは全てがギャグ漫画」 イタリアの大御所解説者が凋落の名門を一刀両断
「ミハイロビッチを呼び戻すしか…」
「もはや、ミランは全てがギャグ漫画のようだ。彼らの背中には、彼らを笑いものにしている人間がたくさんいるのだよ。ブロッキに救世主の役割を期待したのかもしれないが。今、どうするか? ミハイロビッチを呼び戻すしかないのではないか。これは、不条理で逆説的だと言われるのかもしれない。外からは何とでも言えるし、笑いものにすることだってできる」
解任時点で5戦未勝利だったシニシャ・ミハイロビッチ前監督だが、シーズン序盤の不振から立て直してチームにバランスをもたらしていたセルビア人指揮官の更迭を「ギャグ漫画である」と断罪した。そして、現状の解決策は「ミハイロビッチを呼び戻すこと」と、クラブ首脳陣の決断を全否定している。
そして、来季に向けて移籍市場でどうするべきかを問われたピッツル氏は、単年で100億円規模の赤字が見込まれる状況では打つ手がないと突き放している。
「この機能していないシステムの中で、移籍市場でできることなどない。ミランの財務諸表を見れば、そんな余裕がないことも分かるはずだ。出費を重ねていくには、状況が悪すぎる。クラブが選手を獲得するための金がない場合に、何かを推薦することなどできない。もし、それを解決するためにドンナルンマを売るなんてことになれば、ネガティブの象徴にしかならない。まあ、この壊滅的な状況はこんなところだ。私にも、これをどのようにしていけばいいかなんて言葉は見つからない」
3月で78歳になった大御所解説者のピッツル氏の経験をもってしても、お手上げ状態とされてしまったミラン。漆黒の闇に包まれた凋落の名門には、どのような未来が待ち受けているのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images