昨季引退の増嶋竜也が描く未所属選手“支援プロジェクト”の未来 「就職するところまで見届けたい」
現役時代に影響を受けたネルシーニョ監督や千葉のレジェンドらに「すごく学ばせてもらった」
「北嶋さんや勇人さんには、選手としての後輩への振る舞いをすごく学ばせてもらった。指導者では、ネルシーニョは選手との距離感が上手くてモチベーションを引き立たせる。こうやったら選手同士が揉めないでサッカーに集中できるのかな、とか。吉田達磨さんも僕は好きでした。凄く熱い思いが伝わりやすい人だった」
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昔は人の意見を受け入れないタイプだったという増嶋氏は、移籍を繰り返すうえで柔軟な考え方へと変化。今回のプロジェクトでも、相手の気持ちを一番に考えて行動している。
「伝えていくのに、自分の中でこういうふうに思っていたことが伝わっていなかったり、今回でもすごく勉強になった。大丈夫だろうと思っていたことが大丈夫ではなかったり。でも、今回のクラウドファンディングで思いを一番大事にすると、賛同してくれる人もたくさんいて、助けてくれる人も“人”だし動いてくれるのも“人”だから大事にしないとな、と。自分が経験したことを、いざプロジェクトで当てはめようとしたら違うこともあったりして、自分の考えを押し付けるのは良くないのかなと葛藤もした。僕の生き方としてはちょっとずつ自分が変化していっているのかな」
16人の選手と関わることで、自身の中で再び成長もあったという。だからこそ、来年以降もプロジェクトを続けることに決めた。スポンサーを募集し、さらなる発展を目指す。増嶋自身も新たな道を探りながら、これからも一歩一歩、歩んでいく。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)
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