序列を崩すチャンスを逸したミラン本田 先制点演出が唯一の「慰め」と伊紙も同情
逆転FK弾を献上したハンドに厳しい評価も
「コリエレ・デロ・スポルト」紙も本田に6点を与えた。「1-0のゴールが慰めだった。中盤の裂け目を埋めるために闘っていた」と、ガゼッタ紙と同じトーンで評価されている。最高点はドンナルンマの7点。最低点はバッカとルイス・アドリアーノのFWコンビで、4点と酷評されている。
「トゥット・スポルト」紙は、本田にやや低い5.5点を与えた。「納得せずに起用されたブロッキ監督の3番手の司令塔。基本的なパスがよくカットされ、敵に取られた。彼のハンドで運命的なFKになった」と、辛口な寸評となっている。
トップ下で3番手の評価とともに、ボールロスト3回とミスも散見。ベローナの決勝点を呼び込むFKも、自らのハンドで献上したと指摘されている。最高点はGKドンナルンマの8点。最低点はバッカの4点だった。
この試合後にセリエB降格が決まった格下相手に逆転負けしたにもかかわらず、GKがチーム最高点というミランのチーム状況は、想像を絶するほど悪化している。トップ下としてチームをけん引し、勝利と自らのゴールという結果を出せなかった本田だが、その奮闘ぶりは低調なミランのなかにあって及第点の評価を受けている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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